
中学入試、お疲れさまでした。
そして、中学進学、おめでとうございます。
今回は、入試が一段落して顔を見せた卒業生にいつもする話を書きたいと思います。
感謝の気持ちを持つ
みなさんの受験は、みなさん一人の力では乗り切れませんでした。
毎日おいしい栄養のある食事を用意してくださった親がいます。
仕事に疲れて帰ってきてもみなさんの勉強につきあってくれたこともありました。
家族旅行をあきらめて協力してくれた弟・妹がいるかもしれません。
みなさんの周囲には、みなさんを支えてくれた大勢の人がいることを考えてください。
その支援があってこそ、今のみなさんがあるのです。
そもそも、中学受験をさせてくださった両親に感謝すべきです。
面とむかって感謝の気持ちを言葉にするのは照れくさいかもしれません。でも、こう考えてみてください。
いつも料理を作ってくれるのがお母さんだったとしましょう。ところがある晩、お母さんが出かけていて、夕飯を料理が苦手なお父さんが作ることになったのです。あなたの好物を作るために、お父さんは悪戦苦闘しました。レシピを見ながら、何とか作ってくれたその料理、たとえ上手にはできなかったとしても、「美味しい」と思いませんか? その気持ちで「お父さん、美味しいよ!」と言葉にすれば、しっかりとお父さんに伝わりますよね。
たとえ言葉には出せなかったとしても、あなたの感謝の気持ちはきっとお父さん・お母さんに伝わります。
進学する学校が第一志望の学校になる
受験生全員が第一志望校に進学できません。それが中学受験の厳しい現実です。
もしかして、みなさんが進学する学校は第一志望校ではないかもしれません。
でも、それがどうした?
学校の魅力は、偏差値なんていう小さな物差しでは測れないのです。
学校の魅力を発見するのは、そこに6年間通うあなたたち自身なのです。
これからの6年間で、学校の良さをたくさん見つけてください。学校を大好きになってください。
決して、「不合格の悔しさをバネにして、6年後にリベンジする」などと考えないでください。それは不毛な6年間につながります。
中高の6年間は、何も大学進学のためだけにあるのではないのです。
遠い将来、大人になって中高時代を振り返ったとき、何かキラキラとした光に満ちた思い出になっていてほしいと思います。
遊んでいる場合ではない
おそらく、今は夢中で遊んでいることでしょう。
友達とサッカーをしているかもしれません。
ゲームに夢中かもしれません。
マンガを読みふけっているかもしれません。
ただゴロゴロとしているかもしれません。
それで、いつまでそうしているつもりですか?
あと50日で、みなさんは中学1年生になります。
そこまでの50日間は、ただ無為に過ごすにはあまりにももったいない期間です。
そろそろ中学生になる準備の勉強を始めるべきなのです。
さすがに、中学受験の時のような勉強をしろとはいいません。
しかし、断言できますが、中学生になると、ものすごく忙しくなりますよ。
通学時間がかかりますし、学校の終了時刻も遅くなります。そして部活にも参加するでしょう。
学校の宿題をやる時間すら捻出できなくなるのです。
だからこそ、今のうちから準備を始めるべきなのです。
最低でも、英語と数学の先取りは始めておきましょう。
先頭集団が見える位置にいよう
マラソン中継を見たことがありますよね。
最初は物凄い団子状態で固まって走り出したはずなのに、いつのまにか「先頭集団」が形成されるのです。この先頭集団と、後続の塊の間が、どんどん引き離されていくのです。
見ていると、先頭集団からおいて行かれる選手がいます。さっきまで先頭集団にいたはずなのに、そして一緒に走っていたはずなのに、見る見る引き離されていくのです。素人の我々からすると、「どうしてついていけないんだろう?」と不思議に思うことがありますね。
中高6年間の勉強生活をマラソンに例えると、もうすでにレースは始まっています。
数学はともかくとしても、英語が中学卒業レベルの生徒もたくさん混ざっていますので。
だからこそ、今のうちから、このレースに参加すべきだと思います。
そして、先頭集団に置いていかれないよう意識しましょう。
自分で考えよう
考えてみれば、中学受験は楽なものでした。塾が用意してくれた課題をこなすだけ、もしさぼればお父さんやお母さんがすぐにチェックして叱ってくださいました。
しかし、中学生になるとそれがなくなります。学校の先生は、生徒たちの宿題を丁寧にチェックして声掛けをしてはくれません。さぼって成績が低下しても放置されます。
勉強とは、自己を分析し、自分で解決すべきものだからです。
言われるがままの勉強から、自分で考えてやる勉強へ切り替えなくてはならないのです。
本をたくさん読もう
読書は大切です。
本を読まないと、大人になってから「教養の無い恥ずかしい人」になってしまいます。
中高生の6年間は、人生で一番読書ができる時期なのです。
今までは、子ども向きに優しく書かれた本しか読むことができませんでした。しかし中学生にもなれば、大人と同じ書籍を読むことができます。
まずは古典的名著から手を出してみましょう。
あいさつができる人になろう
大人である私が、一番気になっているのがこれです。
あいさつがまともにできない子が多すぎるのです。
例えば、私が教室に入っていくとき。
「こんにちは!」
こう大きな声を出して入っていくのですが、返事は全くありません。
これは、とても恥ずかしいことなのです。
相手が挨拶するより前に挨拶するのが当たり前だと考えてください。
あいさつはすべてのコミュニケーションの基本中の基本です。
私がアメリカに滞在していた時、現地のアメリカ人の若者に、友人を増やすコツを聞いたことがあります。シャイな日本人とちがって、彼らはフレンドリーですから。そうすると一言、こう言われました。
「Say Hello」(こんにちは、と言え!)
当たり前のことですね。
まずは、「Hello!」と笑顔で言うのです。すると相手も笑顔で「Hello!」と返ってきます。
中学生になるのなら、挨拶ができる人になりましょう!