
塾の選び方については、過去に何度も詳細に書いています。
今回はそれらの記事の「まとめ・簡易版」としてポイントだけを書きます。
鉄則:近い塾
近さは正義です。なぜなら、中学受験は、小学校以外の時間に勉強しなくてはならないため、とにかく時間が無いのです。小学生の健康を考えると、睡眠時間を削るわけにはいきません。わざわざ電車に乗って遠くの塾に通うことはできるだけ避けたいのです。
家から歩いていける駅前にある塾、まずはそこから検討してみましょう。
ただし、どうしてもその塾でしか得られない特殊な学びがある場合を除きます。
例えば、ピアノやバレエなどの芸術系の場合だと、「〇〇先生の指導を受けるため」に遠くまで通うことはありますね。中学受験においても、そうした先生との出会いがあるかもしれません。
集団指導塾が基本
理由は1つ、安いからです。いや決して安くはないのですが、個別指導は青天井ですので。良い授業・良い教材にはコストがかかります。したがってまずは集団指導塾を最初に検討してみましょう。
大手集団指導塾が無難
難関校ならSAPIX、中堅校なら日能研か四谷大塚、そうした選び方は無難です。どの塾も教材体系が充実していて、実績も安定しているからです。また、規模の大きな塾ほど、学校情報も集積しています。合否判定も安定していることが期待できますね。
そのうえで、実際に足を運んでみましょう。
個別指導は先生次第
良い先生との出会いがあれば、個別指導は活きます。集団指導よりもはるかに濃い指導が得られ、学力向上につながります。ただし、良い先生が非常に少ないのも個別指導の世界の特徴です。教師の力量は指導してきた生徒の人数に比例して向上します。個別指導(家庭教師も)は、どうしても集団指導塾とくらべると、教師の延指導人数=経験値が少ないのです。また、子供との相性もありますしね。さらに費用については覚悟が必要です。
家庭教師は費用次第
家庭教師の相場もわかりにくいですね。大手家庭教師業者のサイトをいくつか見てみましたが、個人情報を入力しないと費用を教えてもらえないようなところが多く、よくわかりませんでした。
2000円~35000円となっている情報もみましたが、これでは何もわからないのと同じです。
逆に考えてみます。
家庭教師をやる場合の講師の時給を見てみましょう。
大学生の塾の講師アルバイトの時給は、個別指導塾で1500円程度、高いところで2000円、低いところではマクドナルド以下の最低時給です。集団指導塾は2000円~2500円、高いところでは3000円程度となっています。大手家庭教師斡旋業者の募集広告を見ると、学生は「業界高水準の報酬1800円以上」となっていました。これも、開成→東大といった優秀な学生だと料金は上がります。
また、「鉄緑会」の時給は、8000円~10000円といわれています。もっとも拘束時間等で考えると半分以下になるらしいですし、東大生限定と聞きます。
プロの場合は、生活がかかっていますので、おそらくは時給1万円以下では引き受けないと思います。
そして、もし斡旋業者を通せば、そこに手数料がとられます。
こう考えると、有能なプロに頼むと、相当な費用がかさむことはしかたがありません。その費用が気にならないのであれば、一考に値します。
最初に模試(有料)をうけてみよう
塾を決める前に、SAPIX・日能研・四谷大塚・首都圏模試、いずれかの模試を受けてみることをおすすめします。
この四大模試の難易度は、SAPIX>>日能研=四谷大塚>>>首都圏模試、となっています。それぞれの模試レベルは、おおむね偏差値でSAPIXと日能研・四谷大塚、日能研・四谷大塚と首都圏模試の間では、5から13ほどの差があります。例えば、成蹊(1回)の偏差値は、SAPIX:41、日能研:50、四谷大塚:50、首都圏模試:63、となっています。受けてみた模試の結果で、偏差値が45~55くらいの数字が出た模試の塾が、お子さんのレベルに合っていることになります。
※たとえば筑駒で見ると、SAPIX:71、日能研:72、四谷大塚:70、首都圏模試:78となっていますが、SAPIX以外の塾では合格者数が少なすぎて偏差値がまともに算出できていないことを意味します。芝(1回)なら、S:49、N:61、Y:60、Shu:70 となっていますので、おおむね模試の受験生レベルが反映しています。
同じレベルの生徒が多い塾で切磋琢磨することは有効です。また、同じくらいの志望校を受ける生徒が多ければ、教師の側にも指導経験が蓄積しています。
規模によらず、どの塾もこの4大模試のいずれかを使っています。塾を選ぶということは、模試体系を選ぶことにつながるのです。
※早稲田アカデミーも大手ですが、四谷大塚の提携準拠塾ですので、四谷大塚の模試を使っています。
合格実績について
そろそろ各塾が合格実績を公表しています。最終確定ではないものの、塾選びにとっては気になる数字ですね。
ただ、この「実績」については、参考程度にしかならないことは承知しておく必要があります。
◆正直な塾ばかりではない
◆カウントの仕方がバラバラ
◆兼塾する生徒がダブルカウントされる
これらが原因です。
こちらの記事に詳しく書きました。
こちらの記事もぜひお読みください。