
いつの頃からでしょうか。
小学生の夏休みが「塾の夏期講習」一色で塗りつぶされるようになったのは。
小学生にとっての夏休み
「子どもは夏休みは思い切り外で遊ぶ!」
もはや昭和の価値観です。そもそも外は暑すぎて危険です。だからといって、家でゲーム三昧では最低です。
私は中学受験の世界の人間ですから、小学生は夏休みは集中して勉強すべきだと思っています。勉強一色に塗りつぶす夏休みも素敵ではないですか?
勉強場所の確保
両親のどちらかが家に常にいるのなら問題はないですが、両親とも仕事に出かけていると、昼間に子ども一人だけになる時間が心配ですね。
今年(2026)のカレンダーを確認すると、土日祝日を除いて、7/21~8/31まで子どもが一人になる平日は29日間です。
多くの企業では、お盆期間中に夏期休暇を3日~5日程度設定しています。それに加えて、両親が交互に有給をとれば問題は解決します。
そんなにたくさん有給はとれないとしても、子どもが一人だけで過ごす日数をなるべく少なくするようにしましょう。
仮に、どうしても夏休み中に10日間は子どもに一人で過ごしてもらうことになったとします。10日程度ならこんなやり方で乗り切れるでしょう。
(1)家で過ごさせる
これが基本です。自宅が最も安全で安心できる環境です。高学年なら何の問題もないでしょう。
あるご家庭では、ZOOM等の会議アプリを使って、自宅のPCと親の仕事用PCを常時接続していました。子どもの様子を常に見守る(監視)できますし、子どもも何かあればすぐに親に声をかけられる安心感があります。職場でそれが可能な環境なら良い方法です。
一方通行にはなりますが、自宅にwebカメラを置いて子どもようすを見守る(監視)するやり方もあります。気になることがあれば、すぐに子どもにLINEや電話で確認できますね。
(2)学童施設等を利用する
あまりお勧めしたくはありません。勉強できる環境とは言い難いからです。息抜きの遊びを兼ねて、ということならよいでしょう。
(3)塾に預ける
最もお勧めしたくはありません。託児所代わりの塾利用は時間対効果が悪すぎます。個別指導ならお子さんに合った指導も期待できますが、一日中利用するといったいいくらかかるのか空恐ろしくなります。
自習室完備の塾の夏期講習を最低単位だけとって自習室を上手に利用するというのならアリでしょう。
(4)図書館を利用
王道ですが、本好きな子の場合は図書館は鬼門です。
夏の自宅学習ですべきこと
4年生以下なら、小学校の学習内容の先取りをお勧めします。
書店に行くと、「〇年生、夏の総復習」といったタイトルの問題集・ドリルがたくさん並んでいます。なるべく量が多いものを選んで、それをもとに時間割を組み立てましょう。
5年生なら、中学受験用の問題集や参考書が利用できます。
6年生なら、過去問演習のチャンスです。40日間もあれば、午前に1本、午後は答え合わせや間違い直しで充実した時間が過ごせます。塾で「受け身の姿勢」で授業を受けるよりも、はるかに得点力が高まります。
ただし、解説を読んでもわからなかった問題については、夜に親がつきあってあげましょう。
中学受験における親子関係
夏休みは塾の夏期講習。私がこの「思考停止」を嫌いなのには理由があります。
◆本当に必要かどうか
塾の夏期講習は、あくまでも「塾の売り上げ」を優先して組まれます。そのため、拘束時間・拘束日数が長すぎるのです。子どもにとって本当に必要な学習だけではないことに問題があると思っています。
◆親の役割
中学受験勉強といえども、「塾に丸投げ」では意味も効果もありません。親がきちんと子どもの学習に向き合い、並走することがとても大切です。小学校が無い夏休みというのは絶好のチャンスなのです。
夏休みの勉強内容を親子で考えて計画的に実施するのが基本です。
まら、親が事前に入試問題を解いておいて、それから子どもに解かせる。そうすることで子どもの学力の長所も短所も手に取るようにわかります。