
6年生の社会科では、塾でちょうどいまごろ公民分野を習っていると思います。
しかしこの公民、小学生にとっては壁なのです。
公民が難しい理由
公民分野が難しい理由は4つあります。
(1)用語が難しい
・基本的人権・公共の福祉・社会権・権力の濫用・公的扶助等、大人であっても日常生活では使うことのない用語が次々と登場します。しかもその内容も難しい。これでは小学生がすぐに理解できないのも無理はありません。
(2)ストーリーが無い
歴史と違って公民は、貫く一本の柱のようなストーリーがありません。いろいろな事象をバラバラに扱う印象があり、理解の妨げとなるのです。
(3)ゴールが見えない
ここまで学習したら終了、というゴールが見えにくいのも公民の特徴です。社会の「今」を扱うので、終わりが見えないのです。
(4)教師の力量不足
公民分野については、教える教師にも力量が要求されます。
・大学入試で公共・政治経済を選択した
・大学時代にきちんと学んだ
・新聞を毎日欠かさず読む
・生徒の「わからない」をわかる
・生徒に理解しやすい説明をアドリブで繰り出せる
例えば、「公共の福祉」についても、「社会全体の幸福と利益」と辞書に載っているそのままを説明しただけではダメなのです。社会とは何か、幸福と利益は何なのか、小学生にもわかりやすくかみ砕いて説明できなくてはいけません。
入試に頻出
地理・歴史・公民の出題割合は、ざっと4:4:2くらいですが、学校によっては「点差がつく」難度の問題を公民分野から出題してきます。
「1940年代後半と1950年代後半では、自衛ための戦力保持について内閣の国会答弁が変わった理由を述べよ」などという問題が普通に出てきます。
その理由として、点差がつきやすい問題をつくるということ以外にも、学校の先生方の危機感があるのです。今の子供たちは、社会に対する問題意識や関心が低すぎるのですね。だからこそ、「せめてうちの学校に進学する子にはこれくらいは知っていてほしい」というレベルで問題が作られるのでしょう。
対策
簡単です。
ご家庭で、どれだけ「会話」しているかが大切です。
現在進行形で起きている社会的事象について、どれだけ会話しているのか、それが大事です。
ちょっと新聞を開くだけでも、子どもたちに語りたい内容がいくつもありますね。
・辺野古の埋め立て問題
・ウクライナ戦争の行方
・パレスチナ問題
・ホルムズ海峡封鎖
・2月の衆院選、一票の格差について東京高裁も合憲
・緊急事態条項
・憲法改正問題
・こども食堂
どれも大切な問題です。こうした事象について、親子でどれだけ話題となっているのか。
こんな「固い」話題でなくても、例えば武蔵小山商店街が再開発で存続の危機にある、そんな記事があれば、そこからいくらでも話題は膨らみます。
私たちが生きている今の世の中の動きと公民の勉強が直結している、これこそが公民を学ぶ醍醐味です。