中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

学習に役立つ情報 国語・作文

【国語力向上】ロジカルライティン入門編 短文作成で国語力向上 その5

この記事は、ロジカルライティング講座の入門編の位置づけです。論理的思考力を養成するより前に、まずは最低限の国語力を身に着けることが目的です。 ※登場するのは、難関女子校を目指す、国語が苦手な6年生女子3人組、アヤネ・ミユキ・カホ(仮名)です。 …

【国語力向上】ロジカルライティング入門編 短文作成で国語力向上その4

この記事は、ロジカルライティング講座の入門編の位置づけです。論理的思考力を養成するより前に、まずは最低限の国語力を身に着けることが目的です。 ※登場するのは、難関女子校を目指す、国語が苦手な6年生女子3人組、アヤネ・ミユキ・カホ(仮名)です。 …

【国語力向上】ロジカルライティング入門編 短文作成で国語力向上その3

この記事は、ロジカルライティング講座の入門編の位置づけです。論理的思考力を養成するより前に、まずは最低限の国語力を身に着けることが目的です。 ※登場するのは、難関女子校を目指す、国語が苦手な6年生女子3人組、アヤネ・ミユキ・カホ(仮名)です。 …

【国語力向上】ロジカルライティング入門編 短文作成講座その2

前回に続き、ロジカルライティング講座の入門編として、短文作成講座を行います。 ※登場するのは、難関女子校を目指す、国語が苦手な6年生女子3人組、アヤネ・ミユキ・カホ(仮名)です。 一長一短 一朝一夕 まぎらわしい熟語 一長一短 私:「一長一短」の意…

【国語力向上】ロジカルライティング入門編 短文作成講座その1

今回から新シリーズ?をスタートします。 名付けて「ロジカルライティング入門編 短文作成講座」です。 ※登場するのは、難関女子校を目指す、国語が苦手な6年生女子3人組、アヤネ・ミユキ・カホ(仮名)です。 一念発起 一念発起の意味 短文作成の効果 ミユ…

【中学入試この1問】2025麻布中国語

麻布中の国語は、物語文が1つ、漢字4問と記号選択2問で、あとは11問の記述という潔いものでした。 記号選択が少ないスタイルも悪くないですね。どうしても記号選択は、出題者が恣意的に文を作りますので、選びながら納得がいかない選択肢も見かけますの…

【中学入試この1問】2025渋谷渋谷1回国語

渋谷渋谷の問題は、長い文章ー物語文と説明文の2題構成でした。そのうち説明文にフォーカスします。 「インターセクショナリティという描像から社会をみる」ことによる効果のうち、筆者が最も価値を見出しているのはどのようなことですか。 この説明文に出…

【中学入試 この1問】2025 開成中 国語

今回は、2025開成中国語から1問とりあげます。 「世界の適切な保存」(永井玲衣) 世界の適切な保存 作者:永井玲衣 講談社 Amazon 永井玲衣氏は、1991年生まれ、若手哲学者です。「対話する哲学者」なのだそうです。 「水中の哲学者たち」 「さみしくてごめ…

【中学入試 この1問】2025 女子学院 国語

今回は、2025年の入試問題から私が気になった問題を1問だけピックアップしてみたいと思います。 2025年 女子学院中 国語からです。 「わたくしとは何者か」 「桜の木が見守るキャフェ」(標野凪)からの出題でした。 桜の木が見守るキャフェ (文春文庫) 作…

【中学生】タイピングスピードはどうですか?

今回は、「受験」の世界から少しだけ離れて、タイピングの重要性について書きたいと思います。 タイプライターの歴史 文字入力の革命 文章力が向上する タイピングスピード向上 タイプライターの歴史 1714年にイギリスで発明されたらしいのですが、どんなも…

【中学受験】読書に関する問題

気のせいかもしれないのですが、最近中学入試問題で「読書」をテーマとした出題をよくみかけるようなのです。 今回はそうした記事となります。 2025 麻布中 社会 2024 貞静学園中 国語 横浜市立南・サイフロ 適性検査Ⅰ 「シンプルで脳科学的に正しい読書法」…

【中学受験】国語は特別な教科ではない

前回の記事で算数を槍玉にあげてしまいましたので、バランスをとる?ために、今回は国語について考えます。 国語の指導は簡単だが難しい 国語の指導は簡単だが難しい 「先生、久しぶり!」 「おお。誰だかわからなかったぞ。もう大学生になったんだね」 「そ…

【中学受験】参考書を紹介します

よく質問されるのです。おすすめの参考書について。 一度まとめておこうと思って、ついつい後回しにしていました。 今回は思い切って(あきらめて)中学受験に役立つ参考書を紹介します。 ※あくまでも私が使って良いと思った本というだけにすぎません。参考…

【ロジカルライティング】社会保障の問題点

前回考えた「ゆりかごから墓場まで」の続きです。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 課題提出 私:みんな、前回の課題は書いてきてくれたかな? タロ…

【ロジカルライティング】ゆりかごから墓場まで 社会保障について考える

今回は、社会保障がテーマです。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 問題提起 社会保障政策 福祉国家の問題 社会保障の是非 問題提起 タロウ:先生、…

【ロジカルライティング】多数決は民主的なのか?

今回も、前回の続きとなります。 多数決について考えてみましょう。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 課題の提出 私:さあ、前回の課題、「多数決は…

【ロジカルライティング】選挙と多数決

今回も、前回の続きとなります。 選挙と多数決について考えてみましょう。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 課題の提出 選挙の欠点 リーダーの選び…

【中学受験】2025 武蔵中の国語

武蔵(武蔵高等学校中学校)と言う学校は、何ともおもしろい学校です。 昨今の「金太郎飴」のような学校とは一線を画す個性を放っています。もし私が人生をリプレイできるのなら、この学校で学びたい、そう思わせる学校の一つです。 今回は、そんな武蔵の紹…

【ロジカルライティング】憲法と民主主義

今回は、前回書く予定で書けなかった内容について考えてみたいと思います。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 問題提起 タロウ:先生、教えてほしい…

【ロジカルライティング】憲法記念日について考える

今日は、5月3日ですね。 やはりここは「憲法」や「祝日」について考えなくてはなりません。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです。 祝日の拡大 祝日の由来…

【中学受験】合格に向けての戦略 その2

前回の記事の続きです。 中学受験を決意して塾に通うことにしました。 今回はその後の戦略について検討します。 塾を転々としない 親がカリキュラムを把握する 得意教科を伸ばすのか、苦手教科を克服するのか Bさんのケース 塾を転々としない 塾に通い始めま…

【中学受験~大学受験】地理統計資料集のおすすめ

今回は、勉強に欠かせない地理統計資料についての話題です。 「日本国勢図会」「世界国勢図会」「県勢」(矢野恒太記念会) 「日本のすがた」(日本国勢図会ジュニア版) 「地理統計要覧」(二宮書店) 「地理統計」(帝国書院) 「地理統計Plus」(帝国書院…

【ロジカルライティング】世界三大料理って?

今回は、私が実践しているロジカルライティングの授業の中から、「世界三大料理」をテーマとした授業を紹介します。 例によって登場人物は麻布志望の3人組、タロウ・ワタル・ゲンタ(仮名)です。実際の生徒・授業ではなく、過去の授業を再構成したものです…

【中高一貫校】中学生になって、本を読んでいますか?

また読書の勧めです。 過去に何度も同様の記事を書いています。 しかし、定期的に書きたくなるのです。 今の中高生は絶望的なまでに本を読んでいませんので。 2025 麻布 社会の入試問題から すぐには役立たないから大切 中学生は読書の黄金期 2025 麻布 社会…

【中学入試】効果絶大、短文作成法

記述力向上のためには、語彙と日本語運用能力が大切だと書きました。 peter-lws.net 今回は、その中でも触れた、短文作成の効果について論じます。 語彙力と日本語能力を同時に鍛えるやり方です。 名付けて「短文作成法!」 何の工夫もないネーミングで恐縮…

小中学生の読書体験、美しい日本語を身に着けよう

日本語が乱れています。 今に始まったことではありません。 私の使う日本語もだいぶ乱れています。 それでも、それだからこそ、小中学生の内に「美しい日本語」に多く触れてほしいと思うのです。 きれいな日本語を使えるようになるためには 川端康成 三島由…

【中学受験】ボロボロな国語を何とか1年でまともにするには?

中学受験は算数・国語・理科・社会の4科目で実施されます。 最近は、午後入試を中心に、2科目入試や単科入試も見かけるようになりました。 英語を入試科目に導入する学校もあります。 しかし、やはり主流は4科目入試です。 しかし、国語の成績に悩む方も…

【中学受験】2025年 早稲田高等学院の国語

今回とりあげるのは、2025年早稲田大学高等学院中学部の国語です。 例によって分析というより雑感です。 「悪いことはなぜ楽しいのか」戸谷洋志 「紺と黄のいろどり」壺井 栄 「悪いことはなぜ楽しいのか」戸谷洋志 今年の早稲田中でも、戸谷洋志氏の「生き…

【中学受験】2025年 早稲田実業の国語を見てみよう

今までタイトルに「分析」と偉そうに掲げていましたが、どうみても雑感レベルの駄文を書き散らかしているだけなので、正直になることにしました 今回は早稲田実業の国語の入試問題を見てみます。 「透明なルール」佐藤いつ子 「ひとりになること 花をおくる…

【中学受験】2025年 早稲田中の国語

ここのところ連続して慶應普通部・慶應中等部・慶應湘南藤沢の国語の問題を見てきましたので、バランスをとるために? 早稲田中第一回・第二回の問題をとりあげます。 いつものように、分析というよりは雑感です。 「見つけたいのは、光」飛鳥井千砂 「生き…