元SAPIX 中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

学習に役立つ情報 国語・作文

小学生が漢字を覚えるためには

小学生は漢字が苦手です。 とくに記述をさせてみると目立つのです。 基本的な字ですらひらがなで書く子が。 今回は漢字を覚えるための「超基本的」なやり方についての話題です。 なぜ覚えられないのか? 書くのが面倒くさい ホワイトボードを活用 同じ文字を…

国語の語彙力を身につける「最安」の方法

語彙力を身に着ける方法として、「最安」の方法を紹介します。 用意するのはこの本です。 「1026字の正しい書き方」 私は770円で買いました。 小学漢字1026字の正しい書き方 新装四訂版 旺文社 Amazon これ以外には、受験研究社や小学館からも出版されていま…

【中学受験】記述答案の3大減点ポイント!

子どもたちの記述答案を見ていると、眩暈がするほどひどいのです。 今回は、そんな彼らの記述答案についいて、いったいどのあたりが「ひどい」のかを整理します。 漢字を使わない 句読点が打てない 主語が曖昧 漢字を使わない これが最も多い減点ポイントで…

【ロジカルライティング】憲法記念日に、憲法について考える

(日本国憲法の正式な英語表記はThe Constitution of Japanです) 今日は5月3日です。つまり「憲法記念日」です。 毎年この日の授業では、憲法について生徒に考えさせるのが恒例です。 そこで、いつもの3人組に登場してもらい、憲法について考えてもらい…

文章力向上の王道 短文作成のすすめ

今回は本の宣伝になります。 やっと新しい本を上梓しました。 「短文作成で記述力UP!」 というタイトルです。 前回の記事にも書いたように、記述力は書くことでのみ向上します。 正確に言えば、読むことで知識・語彙・教養を増やし、それを書くことで定着さ…

読むより書く!

記述力向上についての考察です。 日本語を外国語取得に置き換えてみると (1)英語圏で暮らしていればとくに勉強しなくても自然に身につくものだ (2)英語のシャワーを浴びる (3)たくさん話す (4)たくさん読む (5)書く 読むことの意義 書くこと…

海城中 帰国生入試の英語問題分析

今回は、海城中帰国生入試の英語の問題を見てみましょう。 出題形式の変遷と傾向 出題内容の特徴 難易度のレベル エッセイライティング対策 出題形式の変遷と傾向 海城中の英語入試は、「記述・エッセイ中心」であることに特徴があります。 しかし2024年に形…

記述指導の難しさとおもしろさ 最適解を求めて

みなさんは、「共テ」と聞いて違和感を覚えませんか?「それはセンター試験だよね」と。 1979~89に実施された「大学共通第1次学力試験」がこうしたテストのスタートです。 1990~2020が「大学入試センター試験」 2021以降が「大学入学共通テスト」です。 い…

記述力を高める添削指導

記述力が何より大切なのは誰もがわかっています。 しかし、どうやって記述力を伸ばしたらよいのか、そこがわからないのです。 「やはり、知識だよな」 「知識だけあっても役に立たないよ。背景までしっかりと理解していないと」 「日本語の文法知識じゃない…

記述力は教養力

前回の記事で、記述力は推理力だといいました。 出題者の考えている模範解答を推理するゲームのようなものだと。 ただ、それだけではないのです。 [:contents] そもそもなぜ記述させる? (1)得点の差別化 (2)思考力のある生徒を選ぶ (3)教養のある…

論文対策の迷走

ご存じのように、大学生にとって論文が書けないと勉強になりません。そこで、大学入試でも論文を課すのです。 しかし、これはけっこう無茶ぶりだなあ、といつも思っています。 まず、彼らは小学生のときに、論文の書き方を学んでいません。書いたこともあり…

【中学受験】2025 東京学芸大学附属国際中等教育学校 帰国生入試 日本語作文

東京学芸大学附属国際中等教育学校とは? 入試問題を見る前に、この学校の成り立ちについて簡単に整理しておきます。 「東京学芸大学附属大泉中学校」と「東京学芸大学附属高等学校大泉校舎」が併合し、2007年に東京学芸大学附属国際中等教育学校として発足…

【中学入試】2025 学習院女子 帰国生入試 日本語作文

今回は、学習院女子帰国生入試の作文を見てみましょう。 あなたはどのような学校に通いたいですか。滞在国での経験をふまえて、あなたの通いたい理想の学校についてくわしく書きなさい。 きわめてシンプルな、学習院女子らしい問題です。 しかし、よく見ると…

【中学受験】2026 渋谷教育学園渋谷中 帰国生入試 日本語作文

2026年の渋谷渋谷中帰国生入試、日本語作文の問題を見てみましょう。 次の題名で600字以上800字以内の策部員を書きなさい。 「自分だけが知っている〇〇のいいところ」 ※〇〇にことばを入れて題名としてください。 ※〇〇に入るものを具体的にあげて、その「…

2022 渋谷教育学園渋谷 帰国生入試 日本語作文

2022年の渋谷渋谷の帰国生入試日本語作文を検証します。 次のどちらかの題名で、600字以上800字以内の作文を書きなさい。 「〇〇がなくなってしまったら困る」 「〇〇がなくなってしまって困った」 ※〇〇にことばを入れて題名としてください。 ※〇〇に入れる…

2022 学習院女子中 帰国生入試 日本語作文

前々回、2025渋谷渋谷の帰国生作文についてとりあげました。 次のテーマで600字以上800字以内の作文を書きなさい。 「海外から日本にはじめて旅行に来る12歳の人がいるとします。 その人は、旅行の途中であなたの家の近所に滞在します。その際、あなたはそ…

2024 渋谷教育学園渋谷 帰国生入試 作文

今回は、2024渋谷渋谷の帰国生入試「日本語作文」の問題を検証します。 次のテーマで600字以上800字以内の作文を書きなさい。 「思わぬことで人に驚かれた、自分の言動」 ※あなた自身の体験・エピソードを、具体的に書いてください。体験した場所については…

ロジカルライティングに必要なインプットのやり方

前回の記事で、ロジカルライティングの前提としての知識の大切さについて書きました。 では、どのように知識をインプットすればよいのでしょうか? (1)単語としてのインプット (2)文章を通したインプット (3)情報を出し入れすることでインプットを…

ロジカルライティングに必要なインプット

ロジカルライティングのためには、インプットが非常に重要な意味を持ちます。今回はこのことについて考察します。 ライティングはアウトプット技術ではない 失われた30年 ライティングはアウトプット技術ではない 「うちの子は記述問題が苦手で」 そう言って…

ロジカルライティングとは何か

今回は、「ロジカルライティング」について説明します。 essay writing エッセイ エッセイライティングの作法 essay writing みなさんは、TOEFLを受験したことがあるでしょうか。留学経験があるでしょうか。 そこで必ずぶつかるのが、essay writingという壁…

語彙力が足りない!

先日、書店の参考書コーナーで、「大学入試用現代文語彙」といったジャンルの参考書を何冊か手に取ったのですが、少々驚いてしまいました。 そこに載せられていた語彙が、簡単かつ当たり前の語彙ばかりだったからです。 不可分・担保・指標・鼻白む・如才な…

【入試問題研究】2026 渋谷幕張中 1回 国語

つい先日行われた渋幕の問題を見てみましょう。 分析というより「雑感」なのはご容赦いただきたい。 入試問題の題材選び (1)最近の作品 (2)小説の主人公の年齢 (3)ファンタジーは避ける (4)過激描写はNG (5)文学作品から選ぶ 今年の渋幕の題…

国語力向上が大切なのはわかっているはずなのに

今回は国語力の重要性について語ります。 そもそも「国語力」って? 国語力は全ての基本 問題文が読めないということ 国語力が軽視されるわけ そもそも「国語力」って? 「国語力」、当たり前すぎて定義しづらいですね。 たとえば日本語を使ったコミュニケー…

【記述】書き出せない子への対処法その2 書きだすハードルを下げよう!

記述の解答用紙を前にして一文字も書き出せない。 その対処法第二弾です。 書き出せない理由 「何でもいいから何か書いてごらん」の声掛けは意味がない 書くことのハードルを下げる ◆ホワイトボードに書かせる ◆メモ帳に書かせる 電子メモ 書き出せない理由 …

【記述】 書き出せない子への対処法その1 インプットを増やそう!

昨年末の記事「【記述】書けない子、書き出せない子」で、「インプットを増やすことが大切」だと書きました。 今回はそれについての記事となります。 情報がないと何も書けない 情報を増やす=インプットを増やす アウトプットはテクニックではない 情報がな…

【記述】書けない子、書き出せない子

生徒の記述指導をしていると、必ずいるのです。 答案用紙を前にして、一文字も書きだせない子が。 書かなければ1点ももらえません。 今回は、この問題についてあれこれ書いてみましょう。 なぜ書き出せない? (1)恥ずかしい (2)間違えたくない (3)…

【中学受験】あと5点! 直前で何とかする漢字(一部有料記事)

何回かにわけて、入試であと5点をもぎとる方法を考えます。 今回は、国語の漢字です。 狙われるのは同音異字・同音異義 はかる・・・計る・測る・量る・図る あたためる いがい かんしん 狙われるのは同音異字・同音異義 入試で漢字が出題される意味は、二…

わが子が本好きになる7つの方法

わが子には本好きになってほしい。 親ならだれもがそう考えます。 しかし現実は厳しいですね。私が教えてきた子でも、本が好きな生徒は1割もいたでしょうか。休み時間に本を広げている子はそれくらいしか見かけたことがありません。 今回は、子どもが本を好…

小説入門

今回は、書棚を眺めていて紹介したい本を発掘したので、その話題です。 「高校生のための近現代文学ベーシック ちくま小説入門」というタイトルです。 第一部には、小説読解の基礎的な知識や読解方法が書かれています。正直いってこの部分はいらないかな。い…

【文章読解】「蜘蛛の糸」の原典を読んでみる

あるとき、教室の壁に一匹の蜘蛛が現れました。 「先生、蜘蛛!」 「そうだね」 「捕まえないの?」 「蜘蛛はゴキブリハンターと呼ばれてるからね」 「でも気になる!」 「しかたないなあ」 蜘蛛をそっとつかまえて窓の外に逃がします。 「先生、これで血の…