中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

【中学受験】あと2か月の過ごし方

あと2か月で入試本番を迎えます。

親もさすがに緊張してきました。

ここで、あと2か月をどう過ごすのかについて整理してみます。

出願準備

 当たり前ですが、これが最重要です。各学校の募集要項を隅までチェックし、出願時期・出願方法・必要書類を確認し、スケジュール表をつくりましょう。

おそらく受けることにはならないはずの「安全校」の準備も怠らないようにします。毎年、2月4日をすぎたあたりで、緊急相談を受けるのですが、その時期に塾を頼っているようではいけませんね。

 

健康管理

 今さら言うまでもありませんが、もしお子さんが夜型なら、朝型に切り替える時期になりました。暗くて寒くて嫌ですが、5時台に起きる習慣にしてください。入試本番の試験時間に頭の働きが万全となるように体内時計を調節するイメージです。

そして、親の体調管理にも留意してください。ストレスから体調を壊すことのないように。

 

成績の向上はあきらめる

 厳しいようですが、もうこれ以上お子さんの成績は上がりません。過去に上がった生徒もいましたが、レアケースです。今後の伸びに期待した受験校の組み立てはやめましょう。

 

小学校生活とのバランスに留意

 このあたりから、小学校を休む生徒が増えてきます。別にさぼっているわけではなく、少しでも体調が悪いときに無理をさせなくなるということなのでしょう。

 また、1月はまるまる小学校を休ませる御家庭もあります。私の立場からは推奨するわけにはいかないのですが、感染リスクと子どもの人生を考慮したご家庭の判断ですから私は尊重します。もちろんその場合は、きちんと小学校の担任の先生にお話しをしておくべきですね。地域によっては半数近くの子どもたちが受験する時代ですので、先生方も理解してくださると思います。

 受験1週間前からは休ませる方がほとんどです。今猛威をふるっているインフルエンザの場合、潜伏期間が1~4日、症状が出てから5日間は感染力が残るとされています。怖いのは、感染に気付かずに登校した生徒、完治していないのに登校した生徒からうつされることなのです。仮に学校で感染しても、1週間あれば回復すると考えて、1週間前から気を付けるということですね。これは塾でも同じことです。

 

親の不安を子どもにぶつけない

 つい、自分のイライラを子どもにぶつけたくなりますが、こらえてください。プラスになりません。

 

ホテルの予約

受験前日のホテル泊、実に有効です。家から学校までがとても近い場合を除き、検討に値します。少なくとも第一志望校については学校もよりのホテルを予約するとよいと思います。

詳しくはこちらの記事に書きました。

peter-lws.net

 

靴・服の準備

 服装については、普段着慣れているもので何の問題もありません。ただし試験会場は妙に暑かったり寒かったりしますので、温度調節できるよう留意してください。分厚いセーターのようなものは避けたほうがよさそうです。また、子どもたちは、自分で服を着たり脱いだりして調節するのが苦手です。ダウンジャケットを脱がずに真っ赤な顔をして教室に座っている生徒などよくみかけます。「暑いだろ。脱いだらどうだ?」そう声掛けするとやっと気が付くようですね。

ペーパーテスト後に面接がある学校についても、特別な服装の必要はありません。服装で合格できるわけでも落とされるわけでもないのです。

ただし、靴は一考の必要があります。

上履きを必要とする学校がもしあれば、脱ぎ履きのしやすい上履きを用意しましょう。そして、今から時折履いて、足を慣らしておきましょう。

 

外履きについては、別に普段学校に行くのに履いているスニーカーでいいのです。ただし、靴底がすり減っていたり、雨水がしみこみやすいものしかないのなら、今のうちに新しいものを準備したほうがよいでしょうね。

例えば、栄光学園・桜蔭学園のような坂の上にある学校で、路面が凍結していても問題ない滑りにくい靴を用意するのです。

それを今から履き慣らしておくとよいでしょう。

 

特別な勉強はしない

 直前2か月で成績は上がらないと書きました。同様に、ここから先は特別な勉強はしないでください。今から書店で「直前整理」系の問題集を買ってはなりません。

 今やるべきなのは、過去問演習、これにつきます。毎日午前中に1本(4科目)時間を測って解き、午後にその間違い直しをする。これが最も効果のあがる学習スタイルです。もしお通いの塾が、直前特訓講座のようなもので長時間・長期間拘束するスタイルの塾なら、思い切って休んでも良いと思います。まともな塾なら、この時期は、講義スタイルの授業よりも、問題演習と解説スタイルの授業のはずですので。そうでない塾は見限ってもよいでしょう。

「〇〇中対策算数特訓」といった講座、実に魅力的に映りますが、こうした講座は、「内部の生徒」向けではないのです。外部の優秀な生徒を獲得して合格実績につなげるのが目的の、「人寄せパンダ」的な講座です。効果が無いとまではいいませんが、時間の無駄にならないよう冷静にご判断ください。

 

精神論に走らない

 私には信じられないのですが、未だにハチマキを教師と生徒が巻いて授業をしている塾があるのですね。気合と根性の精神論が無駄であることは歴史が証明していると思うのですが。

 そういえば、だいぶ以前になりますが、入試当日の校門前で、生徒を集めて一人ずつ塾長がビンタをしている塾がありました。気合を入れるという名目で。それを母親がにこにこと「先生ったら相変わらずですね」と見守っているのです。異様な光景でしたね。もちろんその塾はとっくにつぶれて消えています。

 

 どうしても子どもに対してこう文句をいいたくなる気持ちはわかります。

「真剣にやってるの?」

「集中してないから間違えるのよ」

「受験する気があるの?」

「もっと真剣に解きなさい!」

すべて無駄な声かけです。

たんたんとルーティンの勉強をこなすだけでいいのです。

 

普通に過ごすのが一番ということです。

 

この時期の子どもたちの鞄に、いくつものお守りがぶら下がっているのを見かけます。微笑ましいとは思いますが、効果はありません。当たり前です。

こんな母親もいました。受験直前に、親がわざわざ太宰府天満宮まで行ってお守りを買ってきたのだそうです。そうです、福岡県の太宰府天満宮です。それも福岡に行く用事のついでならともかく、お守りを入手する目的で行きました。

「私が出来ることはこれくらだから」と悪びれずにお話していましたが、愚かすぎます。もしそれで母親がインフルにでも感染したらどうするつもりだったのでしょう?

日常生活を普通に送っているだけでも感染リスクにさらされているとはいうものの、リスクが減る努力をするのならともかく、増やす努力をしてどうするのでしょうね。

 

また、願掛けの目的で、大好きだったコーヒー断ちをした方もいました。まあ健康には良さそうです。ただし最悪だったのは、そのことを子どもに伝えてしまったことです。

「私だって大好きなコーヒーを飲まずに我慢しているのだから、あなただって・・・・」という謎のプレッシャー、プラスに働くとはとても思えません。

 

入試が近づくと、親も冷静ではいられなくなるということなのでしょう。

 

親だって、普通に過ごすのが一番です。