
中学校の社会科の教科書は、最良の参考書であると何度も書いてきました。
とくに歴史は、中学入試とレベル感が一致するため、とても役立つのです。
そして、その際にはどの出版社のものでも、入手できたものでよいとも書きました。
東京書籍株式会社
教育出版株式会社
株式会社帝国書院
株式会社山川出版社
日本文教出版株式会社
株式会社学び舎
株式会社自由社
株式会社育鵬社
令和書籍株式会社
これが現在中学生用歴史を出版している会社です。
このうち、最後の3社は、いわゆる「歴史修正主義」に基づく教科書です。私学で採用実績はほぼありません(ゼロではない)。
都内の私立中高一貫校で採用が多いのは、帝国書院・東京書籍が2トップで、3番目に山川といった順番になっています。
まずまずオーソドックスな内容だから使いやすいのでしょう。
しかし、何人かの生徒・保護者に聞かれたのです。
「結局のところ、どれを買えばいいですか?」
そこで、私が気になった(気に入った)教科書を紹介します。
学び舎の教科書です。

こちらを採用している学校の例としては、以下の学校があげられます。
筑駒
明大明治
麻布
田園調布学園
青陵
海城
早実
法政大学
学芸国際
女子聖
本郷
麻布・海城といった、「こだわりの入試問題」を出す学校が採用しているのは、さもありなんといったところですね。
この教科書の特徴は、テーマごとに見開き構成となっているところです。また、内容のまとめ方も、かなり個性的です。

鎌倉幕府成立のページも、かなりシンプルにわかりやすくまとめています。
また、たとえば日本の産業革命についても、「生糸と鉄」というタイトルで、ムラの風景や漁村にできた製鉄所をとりあげながら、必要な情報を入れる構成です。
書かれてある内容はオーソドックスですが、構成が攻めています。
おすすめの教科書です。
実は大人が読んでも悪くないですね。
![ともに学ぶ人間の歴史 [令和3年度]―中学社会歴史的分野 (中学校社会科用 文部科学省検定済教科書) ともに学ぶ人間の歴史 [令和3年度]―中学社会歴史的分野 (中学校社会科用 文部科学省検定済教科書)](https://m.media-amazon.com/images/I/515JD-jX+WS._SL500_.jpg)