中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

新中一生のみなさんへ あと一か月の過ごし方

中学受験が終わってから1か月が経ちます。

この一か月間は、思い切り遊べましたか?

 

さて、そろそろ次のステップを考える時期になりました。そうです、新中1の勉強についてです。

嫌そうな顔をしないでください。中学受験ですべてが終わるわけではないのです。これからの中高6年間、そこまで思いが及ばないとしても、せめて中学1年生の1年間を充実させるためには、これからの一か月が非常に大切な意味を持つのです。

1.自分の弱点を確認する

今までの学習は、算数・国語・理科・社会でした。苦手な教科はありませんでしたか?

もしあれば、どの分野がどれくらい苦手だったのか、再確認する必要があります。

 

国語・・・漢字・語彙・文法・そして読解と記述。すべてがバランスよくできていたでしょうか?

国語は、中高生になってもこのまま続きます。中学になると、扱う文章の難易度が上がるとともに、古文や漢文も出てきます。現時点で国語が苦手教科だと、この後苦労することになるのです。

 

算数・・・計算力・特殊算・数の性質・図形、どこかに苦手なところはありませんでしたか?

中学生になって学ぶ数学と算数は、かなり異なります。算数が、実生活でも出てくるような「実際の数字」を答えることが中心だったのに対し、数学では抽象的な記号を扱います。、もし算数が苦手だったとすると、中学数学は挽回するチャンスなのです。

 

理科・・・中学受験の理科は、公立中学の3年間で学ぶ理科の先取りのような内容でした。私立中に進むと、そこまでは知っていることを前提として、高校の範囲にまで及ぶような内容を早くから扱います。

 

社会・・・中学受験の社会も、理科同様に、公立中学3年間で学ぶ内容の先取りでした。ただし、世界地理と世界史は中受ではやっていませんね。

おそらく、日本史・日本地理については問題は無いと思いますが、世界史・世界地理が始まると苦戦する可能性があります。

 

英語・・・中学受験生の大半は英語が苦手です。学ぶ時間がありませんでしたから。しかし中学生になると、そんな言い訳は通用しません。よく、公立中学の1年生の英語は「ロケットスタート」だといわれます。小学校のときの緩い英語とは別世界で先へ先へと進むからです。私立中学の英語は、さながら「ワープスピード」で進みます。すこしぼんやりしていると、たちまち理解できない世界に授業が進んでしまうのです。

 

今のうちに、自分の教科の弱点を把握しましょう。それをこれから1か月で、どう補い、どう中学1年の学習につなげるのか、それを考えるのです。

 

2.学校の学習体制を確認する

 学校によって、使う教材・カリキュラムは大きく異なります。すでに教科書も配布されていると思います。また、副教材として使う検定外教科書も配られたかもしれません。シラバスが公表されている学校もあるでしょう。

まず、中学1年間で、何をどれくらいの進度で進むのか、それを確認しましょう。とくに理科・社会については、学校によって大きく異なるので、確認が必要です。数学についても、「体系数学」のような検定外教科書を使って早く進む学校もあります。英語についても、検定教科書(クラウン・ニューホライズン)をベースとしているのか、それとも「プログレス21」、「New Treasure」などの検定外教科書を使うのか、確認しましょう。

 

3.1か月でやる勉強を考える

 少なくとも、英語・数学の先取りは必要です。

学校の授業→家庭学習

このサイクルが一見理想的ですが、学校の授業が授業中に完璧に理解できることが前提のスタイルです。英語や理科・社会に余裕があり、現時点での教科力・理解力に穴が無い生徒向けです。

 

家庭の先取り学習→授業→復習定着

このサイクルをお勧めします。少しでも家で予習・先取りをしておくと、授業が格段に理解しやすくなります。そうすると、授業中にほとんどの学習が終了するのです。そのあとは家で復習定着の問題演習をします。このサイクルが身についていれば、定期試験前に慌てふためく必要がなくなるのです。

 

4.英語を強化

英語力がゼロであることを前提にお話しします。

一か月で英検5級レベルをクリアしましょう。

英検5級は、中1レベルとされていますが、小学生でも75%が合格するレベルです。私立中学のレベルを考えるとこれだけでは不十分ですが、少なくとも最初の段階で落ちこぼれることは防げるはずです。

中1の教科書(検定教科書)を仕上げるくらいだと考えましょう。大した量ではありません。

もし5級はクリアできるくらいの英語力がすでにあるのなら、1か月で4級レベルにあげましょう。これで中2終了レベル、単語数でも5級の倍の1300語くらいになるでしょう。

ここまで行けば、学校の英語の授業にも楽しく参加できると思います。

 

英語は最初が肝心です。楽しい英語よりも、授業が理解できる英語力を目指すべきだと思います。