
みなさんは、美術館はよく行かれますか?
お子さんは美術に興味がありますか?
どちらもYESなら、この記事は読む必要がありません。
どちらもNOの人のために、この記事を書きました。
夏こそ美術館に行くチャンス
子どもを連れて外出するといえば、行き先はどこが多いでしょうか?
山のキャンプも楽しいですし、海に行ってもいいですね。やはり夏ですから海水浴に行きたいですし、プールだって子供は大喜びです。
大人としてはショッピングのほうが楽しいですが、子どもは遊園地に行きたがるでしょう。
しかし、残念ながら、こうした定番の夏休みの過ごし方が困難になってきました。
そうです、猛暑です。
やはり異常気象なんでしょうね。 今朝も8時前にすでに気温は31度でした。
こうなると、昼間に外を出歩くことは自殺行為です。
そこで、涼しい屋内でどこに行くか考えると思います。
・映画館
・ショッピングモール
・博物館
こんなところくらいしか思いつきません。
そこで、今回は「美術館」をお薦めしたいのです。
何と言っても、涼しいです。しかも、だいたい空いています。だからねらい目なのです。
美術なんて肩ひじ張らず見ればいい
実は、私も、中高生の頃は、「背伸び」をして美術館に行ったものです。海外から高名な作品がくれば行列に並びましたし、常設展もよく見にいきました。
しかし、そうして見ていると、有名だからといって好きになるわけでもなく、「お、何か良いな!」と思える作品は、さほど知名度が高くなかったりもするのです。
有名な絵画・美術の良さがわからないのは、自分に「見る目が無い」からだと思っていました。
しかし、大学生になってよく遊んだ友人達に、芸術系の大学生が何人もいたのですね。日本最高峰の芸術系大学に通う彼らと一緒に美術館に行くと、その見方は自由でした。自分の感性・感覚だけを頼りに美術作品を自在に見て論評する彼らに大いに刺激を受けたものです。
それ以来、私の美術鑑賞スタイルは変わりました。「好き」か「嫌い」か、それだけです。さらに、「自分の部屋に飾りたいか」「飾りたくないか」の観点で見るようにもなりました。
実際には飾れるはずもなく、実に不遜な見方だと思いますが、それでいいと私は思います。
そうして、「有名な絵画」縛りから解き放たれると、美術館は面白くなります。
予備知識は(大人には)あってもよい
ただし、子どもを連れて美術館に行くのなら、多少の予備知識はあったほうが良いかもしれません。
よく美術館の特設展に行くと、壁に掲示されている説明文を丹念に読んでいる客を見かけます。絵よりも解説のほうに時間をかけているのです。
本末転倒ですね。
そうならないためにも、ある程度の「美術史」の知識は必要です。
しかし、ガチな「美術史」の世界はハードルが高すぎます。
そこでお薦めするのが、「美術の教科書」です。
はい、すいません、またしても教科書です。

こちらは高校生用の教科書です。美術については、中学生用のものだと大人には物足りな過ぎるので、高校生用をお薦めします。

ページを開くと、たとえば仏像については、「祈りの形」という観点から説明されていますし、国宝「信貴山縁起絵巻」については、絵巻の見方ともに、絵巻が織り込まれて綴じてあります。

ね、攻めてますよね。
その他、現代美術やイラストレーション、インダストリアルデザインについても書かれていますし、とにかく見ごたえ・読み応えがあるのです。
アマゾンで探すと、3000円以上でいくつか見つけました。
私は、教科書販売会社から購入したので、たしか1300円だったと思います。
教科書の流通は、一般書籍とは大きく異なります。
神田三省堂くらいなら、教科書コーナーがあるのですが、一般書店には並びません。
「教科書供給会社」から入手するほかないでしょう。
都道府県ごとに1社ずつ(東京は6社)ある「教科書供給会社」の中には、個人への販売を行ってくれるところもありますので、確認して直接買いに行かれることをお勧めします。やはり直接手に取って選びたいですからね。
なかには、オンラインで購入できるところもあります(広島の教科書供給会社です)。
具体的な美術館については、以下の記事に書きました。