★本日は2/2、入試の本番真っ最中です。雪予報で心配していましたが、何とか雨となってくれて助かりました。それでも寒いことには変わりありません。受験生のみなさんが無事試験に臨めることを祈るばかりです。
2026年はサンデーショックです。今小学5年生(今度の4月で小学6年生になる)のみなさんが受験するときのお話です。
サンデーショックとは
説明は不要と思いますが、東京・神奈川の2月1日試験を予定しているミッション系の学校が、2月1日が日曜日にぶつかるとき、2月2日に試験日をずらすことを「サンデーショック」と呼んでいます。
もちろん全ての学校が試験日をずらすわけではありません。
女子学院、東洋英和、立教女学院、横浜雙葉、フェリス、横浜共立・清泉女学院といった学校が、2015年に試験日をずらしました。
逆に、湘南白百合と鎌倉女学園が2月2日から1日に試験日を動かしました。
ちなみに、1日が日曜にぶつかったのはこの年です。
1987/1998/2004/2009/2015/2026/2032
現時点でわかっている学校
◆女子学院・・・2/1→2/2に移動
◆フェリス・・・2/1のまま
◆横浜雙葉・・・2/1のまま
◆東洋英和女学院・・・2/1→2/2に移動
◆立教女学院・・・2/1→2/2に移動
◆香蘭・・・2/1のまま
私が把握しているのはこれくらいですが、他にもあるかもしれません。
多くの学校では、6月くらいの学校説明会で正式な説明がありますので、そこで確認するべき案件です。
※とても大切なことですので、直接学校の募集案内を見てご確認ください。
とくにフェリスと横浜雙葉が早い段階で動かないことを決めたのは大きかったですね。
考えられる影響
(1)桜蔭と女子学院の併願
サンデーショックの年は、これが大きなトピックです。
女子最難関校の双璧のダブル受験(そしてダブル合格)が可能になるのです。
当然、両校とも歩留まりを考えて、多めに合格者を出します。だから入り易くなると言いたいのですが、実は違います。
いつもなら、桜蔭と女子学院に分散する最上位層の受験生が両方を受験してきますので、より激戦になるとも考えられるからです。
(2)女子学院とフェリスの併願
伝統のある女子校、ミッション系の学校を志望する生徒の受験パターンです。1日のフェリスは最近入試難易度が下がっていますので、女子学院本命の生徒の押さえとしての受験がありそうですね。
(3)洗足・鷗友と女子学院の併願
こちらも、田園都市線沿線の生徒の受験パターンとしてありそうです。
洗足は溝の口、鷗友は三軒茶屋から世田谷線、女子学院は半蔵門です。
もともと洗足・鷗友は複数回入試で女子学院と併願する生徒の多い学校ですので、1日に洗足か鷗友で押さえて、2日に女子学院、といった生徒は増えるでしょう。
(4)香蘭と立教女学院の併願
どちらも立教大学に進学できる学校です。
1日に香蘭、2日に立教女学院という受験パターンは王道ですね。
この他にも、様々な併願パターンの変化が想定されます。
気にしすぎないのが吉
自分で記事にしておいて言うのもどうかと思いますが、実は「サンデーショック」で本当に「ショック」なのは受験産業なのです。
塾としては例年の併願戦略が通用しなくなるため、合否の読みができなくなるのですね。
「例年ならこの生徒の実力なら〇〇中の合格は固いが、来年はサンデーショックだからな。どうなるんだ?」
まさにショックです。
しかし、実際に受験する生徒にとっては、ショックではありません。
その試験日の組み合わせだけしか経験しないからです。
ただし、合否の想定はぶれますので、塾の模試データやアドバイスがあまり役に立たなくなるのです。
そこで、お勧めしたいのは、気にしすぎない、これです。
例えば、フェリスを第一志望としていた生徒が、「女子学院と併願する受験生が来ると難易度が上がるから、他の学校にしよう」などと考えることは実に愚かです。
各学校が確定した2026年の試験日に基づいて、行きたい学校の優先順位を決めて、受験パターンを考えるだけです。
まして、昨今、複数回入試・午後入試がずいぶん増えました。
もはや、プロである我々にも、予測がさっぱりとできない、これが現実です。
「行きたい学校を受験する」
この根本に立ち返って志望校を決めましょう。
より詳しくこちらで検討しています。ぜひお読みください。