
国語にしても社会科にしても、語彙力は武器です。
今回はシンプルに語彙力を伸ばす方法を考察します。
読書
本を読んで語彙力をつける。
まさに王道です。
私自身、幼少期より「活字中毒」だったので、暇さえあれば、暇がなくとも、本を読み漁りました。その結果、とくに努力しなくても語彙力はついたと思います。
多くの大人たちがそうして語彙力を伸ばしたと思うのです。
しかし、この成功体験が曲者です。つい子どもに対しても、「本を読めば語彙力はつく」と指導しがちなのです。しかしこれは逆ですね。
読書をしているうちに自然と語彙力が身につくのであって、語彙力を身に着けるために読書をするのではありません。そんな読書は不毛です。
しかも、現実を反映していません。
今の受験生たちは、時間が無いのです。読書をする時間がありません。生徒たちと話をしていても、本当に読書量が少ないことに驚かされます。
本は読まねばならないのですが、語彙を伸ばすためには大量の読書、それも背伸びした読書が必要となります。
辞書を引く
これも王道の学習法です。
しかし、やはり現実的ではありません。わからない語句をいちいち辞書を引いて調べる時間のゆとりが無いと思います。
それでも、子どもが気軽に手にとれるところに1冊は国語辞典を用意してあげましょう。これを、ときどき意味調べに使うだけでもだいぶ効果があがります。
ここでの一押しの辞書はこれです。中学生用のものですので、まさに中学受験生にピッタリですし、中学生になってもしばらくは使えます。
この11版からオールカラーになりました。
普通の装丁デザインのものもありますが、このご飯のイラストがかわいいこちらをお勧めします。中身は一緒です。
辞書を使った学習で間違っているのは、「人に聞く前に辞書で調べなさい!」といって突き放すやり方です。辞書を引くのは面倒なのです。やがて聞くことすらなくなります。
それよりお勧めなのは、親子で辞書で「遊ぶ」やり方です。
例えば、「手」を使った慣用表現をいくつあげられるか勝負!
といったことをやるのです。この辞書を引くと、手を使った慣用表現が68!も載っていました。次にその表現を用いた短文作成をします。
「手をこまねく」を使った短文を作ってみよう!
こんなかんじでしょうか。
参考書を使う
これは最後の手段です。
様々な語句が網羅してある参考書を使えば、効率はあがります。
多種多様なものがありますが、私が良いと思ったものはこちらです。
まずは基礎編から取り組むとよいでしょう。
「心情の言葉」「体の慣用表現」などのジャンル別に分かれています。
この基礎編が4・5年生対象です。
発展編は5・6年生対象となっています。
例えば、「しめやか」「たおやか」「あでやか」「あこぎ」といった語句が扱われています。
短文作成
私が推奨するやり方です。
語彙は、使わなくては定着しません。
今子供たちの語彙力が低いのは、「難しい語句」が使われた本を読まなくなったことに加え、「難しい語句」を使って会話をする機会もなくなったからなのです。
せめて短文作成のトレーニングを行って、使える語彙へと進化させることが重要です。
たとえば「あこぎ」という語彙を学んだら、「あこぎ」を使った短文を作成しましょう。
それができて初めて「語彙を使えた」、つまり「頭に入った」ことになるからです。
その詳しいやり方については本を書いています。
まず語彙を学ぶ
→短文を作成する
この繰り返しで、記述力を向上させよう、という意図の本です。
同じテーマで過去にも何度か記事を書きました。
合わせてお読みください。



