
中学受験生はゲームをしません。
ゲーム(&アプリ)も持っていません。
それが私の常識でした。
しかし、どうもそれは違うようなのですね。
※この記事で「ゲーム」とは、PC・スマホ・ゲーム機などで遊ぶゲームです。ボードゲームやカードゲームは除きます。
ゲームがしたいと泣く子ども
・塾が休講になったのでゲームができると思っていたら、勉強しなくてはならないと言われて泣き出した。
・テストの成績が下がったのでゲームを取り上げられそうになって暴れた。
・塾に通うようになったらゲームの時間が減ったといって泣く。
最近聞くパターンです。まだまだ他にもいくらでも出てきそうですね。
私には信じられないのですが、中学受験をするのに、子どもにゲーム機を与えている親がいる、ということなのでしょうか。
これって、ダイエット中の人に鰻重を差し入れるようなものだと思うのですが。
ゲームのもたらす害
これについては、私などが言うまでもなく、多くの先行事例・研究があります。
1. 時間・ルールをめぐる衝突と生活崩壊および約束時間の無視
・「あと1回だけ」を繰り返し、事前のルール(1日1時間など)を毎日破る。
・ 親が寝静まった後や、布団の中に端末を持ち込んで深夜までプレイする。
・朝起きられなくなり、遅刻や五月雨登校を繰り返した結果、完全に不登校へ繋がる。
2. 精神的な変化と暴言・暴力の発生
・対戦型ゲーム(フォートナイトなど)の興奮状態により、普段は温厚な子が画面に向かって激しい汚い言葉を発する。
・親が「やめなさい」と声をかけたり、強硬手段として電源を切ったりした際、激しい怒りを爆発させる。
・ゲーム機やスマホを没頭・没収されそうになった子が、親に対して暴力を振るったり、物を投げつけたりして警察や児童相談所が介入する事態になる。
3. 無断課金による金銭トラブル・親のクレジットカードの無断使用
・スマホやゲーム機に登録されている親の決済情報を使い、ボタン一つで課金を繰り返す。
・金銭感覚が未熟なため、ガチャやアイテム購入を重ね、請求書が届いて初めて親が100万円以上の被害に気づく。
・ ゲーム内の友達から「課金アイテムをあげる」と言われて親のパスワードを教えてしまい、アカウントや決済情報を奪われる。
4. オンライン上の人間関係・犯罪被害ボイスチャットでの見知らぬ大人との接触:
・ゲーム内で知り合った「優しい上級者」を信用し、親に隠れてプライベートな会話を続ける。
・住所や学校名、顔写真を送ってしまったり、実際に会おうと外に誘い出されたりして犯罪被害に巻き込まれる。
・学校の友達とオンラインで遊ぶ際、仲間外れにされたり、ゲーム内のアイテムを盗まれたりして、リアルな友人関係にヒビが入る
3や4などは俄かには信じられないですが、実際に起きています。
はたしてこれは「特殊な」子だけの事案なのでしょうか。
そこまでいかなくても、1や2は普通にありそうですね。
すでに脳科学の専門的な研究が多数行われており、ゲームが子どもに悪影響をもたらすことは証明されつつあります。
脳の発達・機能に問題があるという研究は恐怖ですね。
※もちろん、ゲームによって知能が発達するという研究もありますが、ここでは無視します。何せ私は反ゲーム派ですので。
はたして子どもが「ゲーム依存」「ゲーム障害」と診断されるのかどうかは、いくつかの☑テストがありますので確認してみてください。
ためしに私が「いかにも生徒にいそうな」子どもを想定してチェックしてみたところ、「インターネットゲーム障害が疑われる」と判定されました。
子どもがやるゲームの種類
私は全くゲームをやらないので、生徒や周囲にリサーチしてみました。
・マインクラフト
・スプラトゥーン
・マリオシリーズ
・ポケットモンスターシリーズ
・あつまれどうぶつの森
・フォートナイト
・ロブロックス
こんなものが人気だそうです。
なかには「教育に活用」できるものもあるのだそうです。
本当ですか? 何かの冗談でしょうか?
そういえば、ロブロックスについてはアクセスそのものを禁止している国もあるとニュースで知りました。
そのゲーム、やる必要があるのか?
大人が自己判断でゲームにはまるのは放っておけばよいでしょう。
(それだって、電車内で夢中でゲームしている大人は「みっともない」というのが私の価値観です)
しかし、小学生は、周囲の大人が「守り」「育てる」存在です。
その子どもたちの成長にとって、これらのゲームは本当に必要なものなのでしょうか?
ゲームを小学生のわが子に与えることによって、子どもの健全な成長を促し、教養や礼儀や社会常識や基礎学力・体力など、小学生がこの時期に身につけなければならないことが順調に身につく。だから我が家では子どもにゲームを与える。
そんな家庭があるはずもないですね。
ゲームを与えない・取り上げる勇気
「子どもがかわいそうなのでゲームを取り上げられない」
これはかつての教え子の母親の言葉です。この子はゲーム中毒でした。受験前日にもゲームに夢中になり、コントローラーを操作する手の指から血が噴き出ていても続けたそうです。泣きながら電話してきた母親から聞きました。
そもそも何度も、「ゲームは取り上げてください」と言い続けたのですが、「でも子どもがかわいそうで」と、結局取り上げることができなかった家庭です。
完全に親の責任放棄ですね。
ゲームは、優秀なクリエイターたちが、多額の開発費を投じて、「いかにユーザーを夢中にさせるか」(いかに中毒性をもたせるか)に心血を注いで作り上げたものです。
小学生が自主的にそこから抜け出すことはほぼ不可能です。
つまり、ゲームをめぐる学習トラブルは、「最初にゲーム機を与えた」ことに由来します。
もしまだ与えていないのなら、「絶対に与えない」姿勢を貫くべきでしょう。
もしすでに与えてしまったのなら、一刻も早く取り上げて廃棄してください。
これは、べつに中学受験をやる・やらないとは無関係です。
小学生と言う時代は、「学びの第一歩」の大事な時期です。
社会生活や人間関係はもちろんのこと、中高につながる大切な基礎学力や学習習慣をつけるべき時期なのです。
それを捨ててまでゲームを優先させる必要はどこにもない、というのが私の価値観です。
注意
これだけ「反ゲーム」派の意見を主張すると、必ず反論されます。
・うちの子は、休憩時間にやるゲームを楽しみに勉強を頑張って合格した
・自分で勉強とゲームのリズムを作って自主的に勉強してうまくいった
・ゲームをご褒美にして勉強を誘導して合格できた
これは結果論にすぎません。わずかな成功事例の背後には、多数の「ゲームにより学力低下し受験に失敗」した事例が横たわっています。
同じテーマで過去にも「熱い」記事を書いています。
本当に私はゲームが嫌いなのです。
正確には、「ゲームに夢中で回りが見えなくなっている」人が嫌いです。