
中学校選びには学校に足を運ぶことが最重要です。
学校説明会やオープンキャンパスなど、実際に行って校長先生や教務主任の先生のお話を伺い、校内見学をすることで学校の「真の姿」が見えてきます。
ただし、これはあくまでも「よそゆき」の姿です。学校が志望者に見せたい姿をアピールする場ですから。
生徒たちの「素」の様子を見るのは、文化祭(学園祭)が最適です。
9月から11月にかけて毎週末のようにありますので、ぜひ行ってみましょう。
見るべきポイント
そんなに肩肘はらずに気軽に楽しめばよいのですが、見るべきポイントはあります。
〇生徒同士の関係・・・私は言葉遣いがきになりますね。中高生ですから、まあ予想通りのくだけた言葉遣いですが、それでも「これは許容できない」ラインというものがあります。もちろんこれは家庭によります。男子・女子では基準も異なるでしょう。
〇生徒と教師の関係・・・生徒が自主的に運営していても、それを教師が見守っている学校があります。また、本当に放任のところもあります。先生が楽しそうに展示を回っている姿も見かけます。生徒が気軽に先生に話かけている姿も見ます。
こうしたあたりに、学校の先生と生徒の距離感のようなものが感じ取れますね。
〇生徒と来賓(保護者)との関係・・・外部の方(つまりみなさん)をお招きしているのですから、そこにはそれなりの気遣いがあってほしいですね。生徒たちの仲間内の悪ふざけばかりの文化祭は「うんざり」します。
〇教室や壁の掲示物・・・文化祭仕様に全てをチェンジしているところは少ないでしょう。普段の掲示物がそのままになっているのを見かけます。これも、生徒の普段の様子がうかがえるので見ているとおもしろいのです。
〇生徒の自主性・・・文化祭は、あくまでも生徒が自主的に運営・参加するのが基本です。それが教育の一環ですので。しかし学校によっては管理型のところもあるのですね。お行儀がよい(良すぎる)真面目な研究発表しかない学校もありました。おそらく学校のアピールということなのでしょう。しかしそこには、飼いならされた生徒の様子しかうかがえません。真面目な研究発表と、おふざけの展示、そして部活のアピール、これらのバランスが大事です。
〇集まっている保護者の様子・・・ここにも学校のカラーが現れます。個人的には、あまりにもラフな服装、近所のコンビニに行くような恰好で着ている保護者が多いと嫌ですね。学校をあげて保護者をお迎えするイベントでもあるのですから。それ相応のTPOというものがあると思います。
〇相談コーナー・・・最近よく見かけます。その学校を志望する家庭の相談コーナーです。これは利用しない手はないですね。
学園祭風景
ある女子校の学園祭にお邪魔したときのことです。賢い子が多い印象を持っていた学校なのですが、ちょっとがっかりしたことがありました。学校の外にたむろっていた数人の男子高校生? 年齢は高校生くらいでしたが、「この子たちは学校に行っているのだろうか?」と疑問に思うような風体の男子たちでした。昔でいえば「不良」、今でいえば「ヤンキー」とラベルが付く子たちです。おそらくは女子でもナンパ目当てで出向いたものの、入場券が無くて入れない、そんなところだろうと思っていたのですが。学校内から女子生徒が一人走り出てきて、(かなり)親し気に話をはじめました。付き合っている彼氏でも招待したところ、友達もぞろぞろついてきた、といったところでしょうか。
恋愛は自由とはいうものの、私が親だったら嫌だなあ、と、ちょっとその学校への評価が下がってしまったことは事実です。
ある共学校の学園祭。まったく「お祭り」気分がないのです。「生徒による自主的研究発表会」とでも呼びたくなるような「つまらなさ」でした。
あまりに管理型教育も、生徒の健全な成長にはマイナスだというのが私の意見です。
ある女子校の学園祭にお邪魔したときのことです。校内で「赤嶺先生!」と呼びかけられました。まあこれは予想の範囲です。どの学校にいっても、あらゆるところに教え子が潜んでいますから。しかし、声をかけてきたのは、小学生の娘を連れた母親です。その娘には見覚えが全くありません。少し会話をしていてやっと気づきました。この母親が私の教え子だったのですね。歳は取りなくないものですね。
ある男子校の学園祭。完全に生徒による自主運営のため、まあ悪乗りが目立つ、大学の学園祭のような印象の学校です。しかし、ところどころに「光る」個性的な展示があるのがこの学校らしい。歩いていると、「赤嶺先生!」と呼びかけられました。見ると二人の高校生がいます。「先生、〇〇だけど、俺のこと覚えてる?」
これは困るやつですね。正直いって、よほど印象的な生徒・名前でないと、思い出すのに時間がかかるのです。頭をフル回転させて何とか思い出し、「ああ、〇〇か。覚えてるぞ」と、事なきを得たのですが、その時となりにいたもう一人が、「俺は△△だけど、覚えてる?」ときました。正直全く覚えていなかったのですが、行きがかり上、「あ、ああ。もちろん」と答えたのです。するとこの子はこう言いました。
「俺、SAPIXじゃなくて〇〇塾だったんだけど」
いい加減にしてほしいですね。こういう悪ふざけは大嫌いです。