
生徒の筆箱を見ていて、ある法則を発見しました。
「偏差値とペンの本数は反比例する」
勉強が苦手な子ほど、カラフルなペンがたくさん筆箱に詰まっているのです。
もちろん私の観察した範囲だけの話ですし、例外はありますが。
実際に勉強で使うのは、塾では鉛筆・シャープペンシル・消しゴム・赤ペン、以上です。あとはめったに使いませんが小さな定規くらいでしょうか。
このわずかな文具、できれば使いやすいものを入れておきたいですね。
何事も形から入るのが好きな性質なもので、今回は私が愛用していて、とてもお勧めな文具類の特集です。
シャープペンシルはこれ一択
あまりにも気に入りすぎて、過去の記事でも何度も紹介しています。

ぺんてるの「タフ」というシャープペンシルです。
このシャープペンシルの特徴は2つあります。まず、芯の太さが、0.5mm、0.7mm、0.9mmの3種類あるのです。一般にシャープペンシルで最も普及しているのは0.5mmの芯ですね。しかしこれを小学生に与えるのはお勧めできないのです。0.5mmの芯は、「正しい鉛筆の持ち方」をして机に対して55°~60°の角度で筆圧をかけると、芯が折れやすいのです。そのため、筆圧をかけない書き方が身に尽きます。つまり、薄くて細い字を書く癖がついてしまうのです。さらに、0.5mm芯のシャープペンシルは、ペン先で芯がつまりやすいのです。みなさんもご経験があることでしょう。つまり「実戦向き」ではありません。
その点0.9mmはいいですね。これに2Bの濃い芯を入れると、太目の筆跡でぐいぐいと書けますので実に気持ちがよいのです。しかし、小さな文字や、細かい図を書こうとすると、少々太すぎなのが問題です。したがって、小学3年生までなら0.9mmを推奨します。
0.7mmは、ちょうどよい太さです。太すぎず細すぎず、筆圧を書けても折れにくい。鉛筆の代わりとして使うのはこれがベストです。ただし、あまり種類が売られていないのですね。ですから、この「タフ」シリーズは貴重です。
さらに「タフ」の良い点は、ペンのお尻についている消しゴムの存在です。写真では少し長めに消しゴムを繰り出しています。これは繰り出し式で、実用的です。そもそもシャープペンシルのお尻(のキャップの中)にある消しゴムは、エマージェンシーの役にも立たないのはご存じの通りです。しかしこのシャープペンシルの消しゴムは、実用に耐えるのです。私はこれを愛用するようになってから、普通の消しゴムを使わなくなりました。書きながらくるりとペンをまわして一文字消してすぐに書き直す、そうした一連の作業が流れるように進むので気持ちがよいのです。スペアの消しゴムも売られています。
5本もいらないと思われるでしょうけれど、私は家の数か所のペン立てに入れています。5本買っても1200円を切る価格です。
赤ペンはこの2種類
まずは、学校の先生御用達の、「ぺんてる サインペン」を紹介します。
あ、こっちもぺんてるでしたか。まるでぺんてるの回し者のようですが、もちろん違います。

学校の先生が使っているのを見たことありませんか?1963年発売だそうですから60年以上におよぶベストセラーなのですね。
今でこそ機械式採点が主流ですが、手採点をしていたころ、このパッケージを破いて新しいペンを取り出し使い始めるときが快感でした。この書き心地は他のペンでは味わえません。ただ欠点が二つあります。使い続けていると、ペン先が徐々に丸まってきて太くなるのです。それでもインクが切れる最後まで、きちんと使えます。また、このペンを使っていると必ず指先に赤い色がつくのです。気を付けていても、なぜか赤くなる。たぶんペンのキャップをしめるときにちょっと指をかすめるのでしょうね。これではシャーロック・ホームズでなくても職業がすぐにばれてしまいます。もちろん水性インクですから洗えば落ちます。
今でも生徒の答案の採点には欠かせないので、私のデスクには新品の予備がいくつも常備されています。
生徒が答案を自己採点している様子を観察すると、細い赤ボールペンを使っている子がとても多いのです。あれでは、どれが〇でどれが×か瞬時に見分けにくいので、効率が落ちると思います。このペンが筆箱に入っている生徒を見ると、「お、おぬしわかっておるのう」という気になりますね。
大絶賛のサインペンですが、もう一つだけ弱点があります。細かい文字を書き込むのは不得手なのです。したがって、〇×をつけるのには最適ですが、正しい答を書きこむのは苦手です。
赤ペンに関しては、それこそ無数の種類があるのでどれでも良いといいたいところですが、私のいち推しはこちらです。

これはゼブラの「SARASA」シリーズの一つです。このシリーズは、水性ジェルインクで、文字通りサラサラとした書き心地と発色の良さが気に入っているのですが、最近はこの「SARASA-R」の赤ペンを愛用しています。従来品よりも濃いのが売りの商品で、たしかに赤色が一段と鮮やかです。
これだけ鮮やかな赤なら、丸付けについても使い心地が良いですね。
たまに百均でも見かけるのですが、私は面倒なのでまとめ買いしています。タイミングによっては10本で1000円を切っています。ただ、普通の受験生が10本も使わないかなあ。どれだけ間違い直しが多いのだ、という話ですね。
筆箱には、この赤ペン1本と、「タフ」0.7mmが1本あれば、他には何もいらないほど完結します。
ラインマーカー
私はあまり「マーカー」を多用した勉強法は好きではありません。ただ、入試問題を解くときには、2色だけマーカーを使います。
問題文中に傍線や波線、空欄などが散りばめられているのが普通ですが、これが見づらいのです。「問5 傍線部④には・・・」などという出題を見て、傍線部④を探すのに手間取る、その少しの時間が嫌いです。そこで、問題にはあらかじめ傍線部に鮮やかな蛍光マーカーを引いておくのです。さらに読み進めながら、「これは大事だな」というところには別の色のマーカーで線を引いておきます。
こうしておくと、あとで問いに答えるときに、実に解きやすいのです。
ただし、これは「試験」では通用しないやり方です。試験では鉛筆しか使えませんので。しかし、家で解くときには、マーカーを使うのは悪いことではありません。これで「線を引くと解きやすくなる」ことを体験することは大切です。
ただ、ラインマーカーについては、キャップ式が大半で、ちょっと面倒なのですね。そこで、このマーカーを使っています。

気づいていませんでしたが、これもぺんてるでした。
他にも色はあるようですが、とりあえず3色あれば事足ります。
一度使えば元には戻れぬほど便利です。片手でカチッとペン先が出せるのは最高ですね。これを使い始めたのは最近なので、まだ弱点はわかりません。まあ単純なペンですので、弱点といってもなさそうですが。
この5色が必要というわけではありません。前述したように、カラフルなペンで筆箱を満たしてはいけないのです。
この中から1色だけ常備して愛用し、それがインク切れになったら別のペンを使う(詰め替えカートリッジもあるみたいですが、環境のことを考えなければ新しいものを買ったほうが安上がりだと思います)という使い方を推奨します。
結局のところ、文具は「使いやすい」ことが正義です。小さなストレスを減らすことで、いかに勉強に集中できる環境にするのか、そのための文具です。
シャープペンシルがなぜこんなに普及したのかといえば、鉛筆を毎回削る手間をなくし、より勉強に集中できるようになったからだと思います。
デザインなどどうでもよいのです。使い勝手のよいシンプルな文具を最小限使う、これが受験必勝の方程式です。(大げさすぎですね)



