
中受は親の並走が必須。
私もことあるごとに言い続けてきました。
しかし、夏の時期になると、「並走は無理!」という悲鳴があがるのですね。
並走と一言でいっても様々なやり方があります。ご家庭にはどのスタイルが合うでしょうか。
親が先導するスタイル
親が子供に教えられるレベルまで先取りして予習します。塾のテキストや問題集など、子供よりも先に解いておきます。不明な点があれば、解説を見たりネットで調べたり。その状態で子供の勉強につきそうのです。
個人的には最もお勧めしたいスタイルです。
あらゆる疑問に答えてくれる家庭教師が家庭に常駐している状態です。最も学習効率が上がります。さらに、お子さんの躓きそうなポイント、問題の難易度などがわかっていますので、お子さんに接する態度も大きく変わります。「なんでこんな点数なんだ!」と理不尽に怒ることはなくなります。「この問題は落としても仕方がない。でもこの問題はもうすこし考えれば君なら解けたはずだね。解き方を工夫すればよかったんだ。ここはこうして・・・・」こうやって導くことができます。
「中受の算数なんか解けない! 私文系だったから理科はわからない! 社会科も忘れてしまった!」そう言う方も多いのですが、 よく考えてみてください。中高大と少なくとも10年にわたって高度な学びを積み上げてきた経験があるのです。小学生が解く問題くらい解けなくてどうしますか。
親でも「できない!」勉強を子供に強いているのでしょうか?
ここは親が大人の意地を見せる場面だと思います。
何なら、夫婦で科目を分担すればよいのです。そうすれば、一人2科目の負担ですみますので、せめてこれくらいの努力は払ってあげましょう。
親がサポートに徹するスタイル
親は勉強内容にはいっさい口を出さず、ひたすらサポートに徹する。そうしたスタイルもあります。いわばタレント事務所のマネージャーのようなものかな?
子供のスケジュール管理、教材管理、体調管理、食事の用意、塾の送迎等。とにかく勉強以外のあらゆることをサポートして、子供には勉強に専念させます。
「子供は家事を手伝うのが当たり前」という日本の古い価値観には反しますが、低学年のうちならともかく、高学年にもなると時間との勝負ですから。無駄な時間など1分たりともありません。
このスタイルには大事なポイントがあります。「勉強には口を出さない」という点です。多くの親がここを間違っているのです。小6の内容にもなると、大人といえども親には即答できないような知識、解き方がわからない問題などたくさんあります。中受という狭い範囲においては、すでに子供の学力が親を上回っています。それなのに口出しだけをされれば、子供の反発必至ですね。みなさんは社会において何等かのプロフェッショナルだと思いますが、例えば新入社員から「そのやり方は間違ってませんか?」などと意見されて素直に聞きますか? 「素人が口出すな!」という気持ちになりますよね。
また、サポートに徹するスタイルは弊害もあります。勉強の内容については子供に任せなくてはならないという点です。見ていてイライラするほど効率が悪かったり、何度も同じ間違いを繰り返すことに関して思わず意見したくなります。
このスタイルの場合、勉強については塾と二人三脚の必要があるのです。信頼できる教師と出会えれば効果を発揮します。
子供と戦友になるスタイル
子供と一緒に勉強するのです。子供と競争しながら学びます。子供と一緒に悩みながら勉強します。いわば「塾友」ならぬ「家庭友?」といったかんじでしょうか。
親としての尊厳はなくなりますし、時には「こんな問題間違えるの?」などと馬鹿にされるかもしれません。でも逆に「お母さんでも解けた問題間違えたんだ」などとやり返すこともできるでしょう。
何も親子だからといって親が全てにおいて子の上に立つ必要はないですし、立つこともできません。中受という共通の試練については、一緒に戦う、というやり方もあると思います。
4科目全てが難しければ、たとえば理科と社会だけでもやってみたらいかがでしょうか。中受の理科・社会は、いわば大人にとっての基礎教養ともいえる教科です。始めてみると、案外楽しくなると思います。