
EUが子どものSNSを本気で規制すると先日のニュースにありましたね。
実に良いことです。
しかしそれを報道するテレビ番組を見ていると、コメンテーターの有識者が、「SNSには学習に有効な面もあるわけでして・・・・」といった玉虫色のコメントをしているのが気になりました。
学習に役立つわけありません。
はびこるSNS

NTTドコモの研究機関「モバイル社会研究所」のデータを引用しています。
中学生になると、95%の生徒がSNSを利用するのですね。部活の連絡等はSNS(LINE)が当たり前となっているようですので、これはわかります。また、中学校には、小学校よりも広いエリアの子が集まっていますので、連絡手段としても便利なのでしょう。
また、小学生では女子のほうが利用率が高いというのも何となくうなずけますが、それよりも小学生への普及率に驚かされます。
今時の小学生はLINEでつながっている、ということは知ってはいたつもりでしたが、どう考えても私には小学生がSNSをやる必要性が思いあたらないのです。
毎日小学校で会える友達と、どうしてわざわざSNS?
それとも、仕事をしている両親との連絡手段? それならわかりますが。
そしてさらに怖いのが、低学年の利用率が1/4に達しているというデータです。これは明らかに、親が小学1~3年生にスマホを買い与えている、ということを意味していますから。
利用しているサービスは、圧倒的にLINEが多く、次にTikTok、Instagramとなっていました。
そして、もう一つ恐ろしいデータがあります。

2時間以上利用している割合をみると、中学生女子は6割となっています。
おそらく学校内では使用禁止のはずですので、家で利用しているのでしょうね。
本来は勉強か睡眠にあてるべき貴重な時間を、SNSに費やしている、そうとしか思えません。
EUの決断
7月14日のニュースでは、ネット依存やいじめ、メンタルヘルスへの深刻な悪影響を防ぐため、加盟27か国で子どもへのSNS利用を規制するとありました。
3歳未満・・・デジタル機器の画面接触を原則禁止
3歳〜12歳・・・保護者の監督や教員の指導のもとで利用時間を制限
13歳未満・・・SNSの利用には保護者の監督が必要
フォンデアライエン欧州委員長は、「プラットフォームに対して、年齢に応じた制限が必要であることは明らかだ。もはや子どもがオンラインでリスクに直面しているかどうかが問題なのではなく、子どもがより安全にオンライン利用を開始できるよう、われわれに何ができるかが問われている」と語っています。
何でも欧米が優れているとみなす風潮(いまだにありますね)は好きではないのですが、これについては全面的に賛同します。
利用法が問題なのではない
スマホおよびSNSに関しては、「便利な道具を否定するのは間違っている。利用する人間の側が、どう上手に利用していくのかがポイントなのだ」というもっともらしい意見をよく聞きますね。
正論に聞こえますが、こう置き換えたらどうでしょう。
「銃は自衛手段として便利な道具なのだから否定するのは間違っている。利用する人間の側がどう上手に利用していくのかがポイントなのだ」
いくらなんでもスマホ・SNSを銃と同列に論じるのはどうかと思われるかもしれませんが、他人を傷つけ、自分も傷つく可能性があるという点では同じだと思います。
それくらいの警戒心を持って接する必要があるのです。
小学生には不要
中学受験予定の小学生で、もし現在スマホを与え、子どもがSNSをやっているのなら、速やかに取り上げることを推奨します。
小学生には不要だからです。
あまりにも時間がもったいなさすぎます。
もっとも私がこれを主張すると、周囲の大人からこう言われてしまいました。
「あなたの考えは古い価値観だ」
そうかもしれません。
しかし、古い価値観=間違った価値観だとは思いません。
両親が仕事をしていて不在の際の、子どもとの連絡手段としてLINEを利用する。
こうした利用法は問題ありません。家族LINE限定ですね。
しかし、子どもは自制心がありません。友達から「LINEやってる?」と聞かれ、誘われたら断れません。
スマホは塾や小学校に持っていってもカバンから出さない、親との最低限の連絡の時だけ使う、夜は自室に持ち込まない。こうした当たり前のことが守れるのなら大丈夫です。