
となりの芝生ではないですが、子どもが通っている塾でも、他の校舎・教室が気になる方は大勢いらっしゃいますね。
私はSAPIXを熟知していますので、今回はSAPIXを例にあげながら考察します。
塾の姿勢
世の中には、優秀な子だけを集めた「特別教室」を作りたがる塾があります。
「〇〇塾エクセレント!」といった具合に名前を変えて、セカンドブランド化する塾も多いですね。また、看板は同じであっても、「〇〇中特訓講座」を限られた校舎で行い、そこに優秀な生徒を終結させる塾もあります。
受験塾ですから、成績別クラス編成は当たり前ですが、それとは意味が違います。これは塾の「営業戦略」なのです。
優秀な生徒を集約すれば、教師配置が楽なのです。また、そうしてセカンドブランドで優秀な生徒を集めて出した合格実績を、「〇〇塾」全体の合格実績とすることができます。
生徒にとってのメリットは、ライバルと切磋琢磨できることですね。ただし、それだけのために遠くの校舎まで通わされるのでは本末転倒です。
さて、SAPIXでは、こうした戦略をとりません。
どの教室でも、どの学校への受験指導もできるのが基本だからです。
教室単位で競わせる
某塾では、校舎単位に数字を競わせるのだそうです。
〇合格者数
〇入室者数
〇退室者数
〇説明会→テスト→入室する割合
〇講習取得率
〇オプション講座取得率
こうした数字によって、給与・賞与が査定されるのだそうです。
したがって、校舎は必死です。隣接した駅にライバル教室があって生徒を奪い合うことすらあると聞きました。
実に愚かですね。そして社員が気の毒すぎます。
そこには「生徒の学力を上げる」という当然の視点が欠けています。
もちろん、SAPIXではそうした競争は一切ありません。そもそも校舎の担当教師も、数年で移動させていましたから。
SAPIX校舎(教室)による違い
(1)規模
1学年4コース程度の小規模校舎から、数十コースの大規模校舎まで、SAPIXの教室規模は地域によって違います。
これは戦略ではなく、エリアの受験生人数に左右されているだけですね。
(2)進学先
地域によって、志望する学校が異なりますので、当然合格実績も変わります。とくに「優秀な校舎」というものは存在しません。
(3)教師
一人の教師が複数校舎の授業を担当するのは普通です。A校舎所属の教師が、土特だけB校舎に指導に行くこともあります。また、数年で教師は移動がありますので、教師のカラーが教室のカラーにならないようにしていました。
SAPIXでは、最寄りの校舎が最適な校舎
中学受験は時間との戦いです。たとえ1分でも近い校舎が最適な校舎です。
「〇〇校舎の実績はいいらしいから」
「△△校舎には優秀な先生がいると聞いた」
そんな理由で校舎を移る生徒というのは必ずいましたが、実に無駄なことですね。時間がもったいなさすぎます。
塾によっては教室を選んだほうがよい場合も
教師の移動がなく、教室単位で指導方針や雰囲気がまるで違う塾というのもあります。
この場合でも、近さは正義です。
ただし、「塾は気に入っているが〇〇教室は最悪だ!」という場合には、移動も選択肢かもしれません。