
無事に入学式も終わり、新中学1年生も楽しく通学しています。
しかし、彼らが学校帰りに顔を出すと、決まって同じことを言うのです。
「先生、このかばん、ちょっと持ってみてよ」
持つ前から想像がつきます。多くの中高一貫校では、通学かばんとしてリュックタイプのものが用意されていますね。もちろんカバンは自由という学校もあります。
普通のナイロンの丈夫に作られたそのリュックがパンパンになっているのです。不用意に持ち上げるとぎっくり腰になりそうな重さです。おそらくは軽く10㎏は超えているでしょう。もっとあるかもしれません。10キロといえば、お米の大袋の重さです。それを背負って毎日通学するのですから、同情を通り越して心配です。骨の成長に悪影響があるとしか思えません。
カバンの中には、教科書・副教材・ノート・タブレットPC・筆記用具・弁当・水筒、さらに部活で必要なものが入っている場合も多いですね。これだけでもすでに10キロ超えです。ここにさらに、学校帰りに塾に行くためのテキストやノートまで入れるとなると、どれだけ重くなるのかはわかると思います。
私の学生時代からそうですが、通学カバンの重さと偏差値は比例すると言われていましたね。たしかに、最難関校に進学した生徒のカバンには、授業で使う予定のない参考書まで入っていました。「電車の中で見る」のだそうです。
あまりにもかわいそうなので、そうした子たちには、私はいつもこうアドバイスしています。
「教科書を2冊用意して、家と学校用にするといいよ」
教科書や問題集はもちろん、理科の資料集、社会の資料集、さらに辞書まで2冊用意します。もし学校のロッカーに置いておける環境なら、これらを持ち歩く必要がなくなるのです。
教科書の流通経路は一般書籍とは異なるので、書店やアマゾンでは買えませんが、一部の教科書販売会社では一般にも販売してくれますし、神田の三省堂なら教科書コーナーがあったはず。
さらに、タブレットPCやノートPCを持ち歩かされるのならば、資料集等書き込む必要のないテキスト類はその中に収めてしまうの良い手です。家庭にスキャナーがあれば簡単に取り込めますし、写真をとってもよいでしょう。
水筒も重いですね。そこで私のお勧めはこちらです。
商品名は「夢重力」です。
その名の通り、500mlサイズで190グラムしかありません。私の知るかぎり最軽量だと思います。しかも保温・保冷性能も問題ありません。サーモス・象印など各種水筒を渡り歩いた私が最後に行きついたのがこれでした。サイズ違いで数本持っています。
夏なら、これに氷をいくつかと、粉末のお茶を入れていくのです。学校についたら水道で水を入れれば問題ないですね。これで通学カバンの軽量化につながります。
電車の中で、肩掛けベルトがちぎれそうなほど重そうなカバンをかかえている中学生を見るたび、教えてあげたくなりますね。
教育のICT化が進んでいます。生徒を通学カバン地獄から解放してあげる方向に進むのなら大歓迎ですが、現実は真逆です。本当なら、タブレットPC一つだけかかえて通学できるのが理想です。いや、学校と家にそれぞれ大型モニターのPCがあれば、それをクラウドでつないで手ぶら通学だって実現可能だと思います。しかし誰もそんなことは言い出さないですね。
自衛するしかないのでしょう。
