
まだ受験が始まってもいないのに、「A中学とB中学、両方受かったらどちらに進学する?」なんて気が早いと思いますか?
「そんなもの、受かってから考えればいいよ」
そんな風に何となく結論を先送りにしてはいませんか?
しかし、この問題、今確定しておくべき問題です。
みんな迷う
A君は、渋谷幕張、開成、聖光、筑駒に合格しました。
素晴らしい結果です。
しかし、4校全てに合格してしまったために、迷いが生じたのです。
〇渋谷幕張・・・入試日:1/22、発表:1/24、手続締切:2/3(18:00)※
〇開成・・・入試日:2/1、合格発表:2/3、手続締切:2/4(15:00)
〇聖光・・・入試日:2/2、合格発表:2/3、手続締切:2/3(17:00)
〇筑駒・・・入試日:2/3、合格発表:2/5、手続締切:2/18
もともと、本人が「開成」に憧れて始めた受験でした。しかし家は神奈川県のため、当初は栄光・聖光を第一志望としていたのです。父親は「やっぱり聖光より栄光のほうが上だろう」ということで栄光を推していましたが、「今は聖光のほうが上なの」という母親の意見に押し切られる形で、第一志望は聖光と確定しました。渋谷幕張は通学にそうとう時間はかかりますが、他が全てダメだった場合は進学する覚悟でした。5万円納入しておけば、手続きは2/3の18:00まで待ってもらえるというのも魅力でした。
1月に渋谷幕張に合格したら開成&筑駒を受ける、不合格だった場合は海城と浅野を受ける、そうした作戦でしたが、めでたく渋谷幕張を押さえることができたため、本人の希望どおり開成・筑駒を受験したのです。
両親の予想を裏切り、A君は開成・聖光に合格しました。2/3の合格発表後、家族は紛糾したのです。「せっかく開成に受かったのだから開成に進学したい」というA君と、「家から通いやすい聖光に」という両親の争いですね。最終的には本人の希望を尊重し、開成に手続きを済ませました。
ところが、まさかの筑駒合格により、また家族が紛糾したのです。
「筑駒より開成が好きだ」というA君と、「せっかく筑駒に受かったのだから」という親の争いです。
この段階で相談を受けた私の答は簡単です。「本人の希望優先」です。
頑張ったのは本人ですから、どう考えても本人の希望を優先すべきです。
B子さんは、女子学院が第一志望でした。その他に見に行って気に入った学校は鴎友と香蘭です。しかし、両親は桜蔭と渋谷渋谷、さらに豊島岡の大学実績に魅力を感じていました。
学校の雰囲気重視のB子と、大学実績重視の親の意見は平行線のまま、受験を迎えます。1日だけはB子の意志が尊重されましたが、あとは渋谷渋谷と豊島岡の受験という組み立てとなりました。
B子さんは頑張ったのです。めでたく女子学院と渋谷渋谷に合格しました。しかしその後家族は紛糾します。渋谷渋谷への進学を推す両親と、女子学院にこだわるB子の争いです。最初の予定では、もし女子学院に受かったら進学させてもらえる約束でしたが、渋谷渋谷にも合格したことで両親に迷いが生じたのですね。B子さんとしては、納得できません。鴎友や香蘭の受験をあきらめさせられた上に、さらに裏切りと感じます。
最終的にはB子さんの意志が通りましたが、危ないところでした。
もし女子学院が不合格だった場合は、B子さんは不本意な学校に進学することになったからです。
これらは相当「幸せな」迷いですが、「ここに合格したらこっち、そうでなかったらあっち」という戦略を、入試期間中に迷って崩す方が実に多いのです。
だからこそ、今一度、受験→合格発表→手続き締め切りの日時を確認しながら、「進学戦略」を確定させてください。親子で意思を統一しましょう。