
今回の記事は、現在4年生の方に向けてのアドバイスです。
あと丸2年あります。
この段階で考えておくべきことは3つあります。
学力の把握
ここで「学力」というのは、「テストの成績」と「学習状況」の2つの総合評価とします。
おそらく多くの方は、どこかの塾に通っていると思います。すでに公開模試も何度か受験しているでしょう。「テストの成績」は文字通り、そうした模試の成績のことです。直近の模試の4科目の偏差値を、現在の「テスト成績」と考えます。
例えば、直近の模試の偏差値が48、前回の偏差値が56だったとします。今回は、算数で失敗したため、偏差値が下がりました。
この場合、「今回はたまたま悪かったから。前回のほうが本当の実力」と考えがちですが、もちろんそれは違います。また、「これだけ波が大きいから、数回の模試の結果を平均してみよう」と考えてしまいますが、これも違います。
4年生は、もともと成績の振れ幅がとても大きいのです。どの成績をお子さんの学力とみなすのかは難しいのですね。そこで、単純に「一番最近のテストの成績」を、現状の成績とみなしましょう。
次に、「学習状況」についてです。
A君:平日は毎日4時間(含塾)、休日は6時間は勉強を継続している
B君:塾に行ってはいるが、家庭学習は最低限しかやっていない
この両者の成績が全く一緒だったとします。
どちらを評価しますか?
「そんなに勉強しているA君と、さほど勉強していないB君の成績が同じなら、B君のほうが伸びしろがあって地頭が良い。これから本腰を入れて勉強を始めればもっと伸びるに違いない」と考えますか?
それは違います。
A君は、すでに学習習慣が確立しています。それに対して、B君は、全く学習習慣が身についていないのです。今後B君が勉強に取り組むようになれるかどうかは未知数というより明確です。無理でしょう。
4年生までの学習内容は平易です。高度な思考力や記述力も不要でした。この時期には、学習習慣を確立することが最重要だったのです。それができなかったB君のほうが、今後成績が下降していく可能性が高いのです。
「頭の回転の速さ」「要領の良さ」だけで通用するのは、せいぜし4年生までです。5年生以降は、努力の質と量が成績に反映します。
もしお子さんがB君タイプなら、今やるべきことは、急いでA君タイプへと切り替えることです。
志望校を決める
すでに多くの学校の説明会・公開イベントに足を運び、志望校がいくつか候補に挙がっていることと思います。5年生の1年間は、その「漠然とした志望校」を、「受験校」へと変えていく時期になります。
各学校の2025年の説明会・行事予定を確認しましょう。2026年の予定はまだ出ていませんが、そう大きく変わりません。どの時期にどのようなイベントがあるのかを把握し、年間予定を立てましょう。
また、お子さんの学力もはっきりしてくる時期です。その成績を見ながら、現実的な受験校を確定していくのです。
学習環境を整える
この「学習環境」は、物理的な環境と、心理的な環境の2つを意味します。
◆物理的な学習環境
物理的な学習環境とは、あと2年間、集中して受験勉強に取り組む「場所」のことです。
学習環境の整え方の具体的やり方については以下の記事に詳しく書きました。
また、巷では「リビング学習」が推奨されているようですが、私はお勧めできません。
その理由については、以下の記事を参照してください。
学習用の机と椅子、それを設置する場所、そして適切な照明。これらを確保してください。さらに、専用の書棚も必要となります。問題集・参考書・プリント。こうしたものを整理する専用の書棚が欲しいですね。そんなに大きなものでなくてもかまいません。「あの問題集、どこだっけ?」「プリントが見当たらないなあ」こうして探すのに無駄な時間を費やしたくないですから。
◆心理的な学習環境
これは簡単です。家族のバックアップ体制を整えることと、本人に「自分が受験するのだ」というはっきりとした自覚を持たせることが大切なのです。
本人が自覚したところで勉強に邁進してくれることもないのですが、少なくとも、ゲームや遊びを切り捨てる覚悟は必要です。