中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

中学入試が終わったら

受験がもう少しで終わります。

受験が終わった後の過ごし方についてのアドバイスをいくつか書いてみます。

ゲームはダメ!

生徒たちに、「受験が終わったら何したい?」と聞くと、「ゲーム!」と答える子が何人もいます。この子たちは、幼少期に親からゲームを買い与えられているのですね。でも受験のために禁止されていた。だから「ゲームしたい!」となっているのでしょう。

「反ゲーム派」の私に言わせれば、実に「危険」な兆候です。

そもそも、ゲームを買い与えていたことが問題です。子供にとってゲームは麻薬と同じです。そんな「魔力」の味を教えてしまったのは取り返しのつかないミスでした。ちなみに、成績最優秀グループの子たちはそんなことは言いません。聞いてみると、ゲームは持っていないし、興味もないのだそうです。もしかして、「ふん、ゲームなんかくだらないよ」と強がっているだけかもしれませんが、こんな強がりなら大歓迎ですね。

いくら受験から解放されたからといって、何をしても許されるわけではありません。大量の「麻薬」を与えることがどんな悪影響をもたらすか、考えてみてください。

 

映画(ビデオ)を見る

中学受験は、子供に多大な「我慢」を強いるものでした。その中には、「映画」も含まれています。いつだったか、ナチスによるユダヤ人虐殺の説明の際に、「ドイツ民族の血がユダヤ人によって穢されることを怖れたヒトラーが」、と説明していても、生徒の反応が思わしくなかったのです。そこで、「ハリーポッター」に出てくる、「純血主義」を引き合いに出して説明しようとしたのですが、生徒の大半が映画も本も知らないのには少し驚きました。別に私は「ハリーポッター」を評価してはいません。そもそも作者が差別主義者であることが作品ににじみ出ているようで嫌なのです。それでも最初のほうの物語は子供が喜びそうなギミックに満ちていますし、設定もよく出来ていると思います。単純に面白いではないですか。

また、ハンセン病の説明として、ジブリの「もののけ姫」をとりあげようとしても、見ていない生徒が多すぎて、説明には使えませんでした。あの作品には、鉱山町の奥で、悪役?に大切に扱われている「らい病患者」の姿が描かれているのです。

「鬼滅」や「呪術廻戦」のような「殺し合い」シーンばかりのものは見せたくはないですね。できるだけ良質の映画(ビデオ)を見ることをお勧めします。

もちろん、啓蒙的であったり教育的であったりする必要はありません。

 

本を読む

今まで、本をじっくり読む時間すらありませんでした。この機会に思う存分読書に浸りましょう。そろそろ大人と同じ本が読めるはずです。通学の電車内で、スマホでなく本を手にしている子になってほしいと思います。その第一歩です。

 

親子で未来についてじっくりと話しあおう

今までは、「未来=中学受験」でした。

これは仕方がないことです。

しかし、やがて受験は終わります。

そのあとの子どもの未来について、一度じっくりと親子で話しあうべきだと思うのです。

中学生活が始まってしまうと、学校の勉強・宿題・部活に負われ、そんな時間はなかなかとれません。今時の中高生は忙しいのです。

だからこそ、受験が終わってから中学校が始まるまでの2か月間、未来について語る時間をとることが大切です。

子供の希望もじっくりと聞いてみましょう。親の願いもきちんと伝えましょう。そうして、親子で調べながら将来について話し合うなんて、この時期にしかできません。