中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

【中学受験】まだ終わっていないけれど、心の片隅で考えておきたい「今後」

受験が終わるまでにあと1か月となりました。

今はただただ「フルスロットル」で走っている状態です。

しかし、やがて必ず訪れる「終わり」に向けて、今から心の片隅で考えておいてほしいことがいくつかあるのです。

塾は急がない

これは、何度も何度も書いてきました。でも必ず受験直後に相談されるのです。

「塾はどこがいいですか?」

受験が終わったから、もう次に通う塾を探しているのですね。

 

中高一貫校生を対象とした塾はたくさんあります。

・鉄緑会

・SEG

・JPREP

・平岡塾

・Y-SAPIX

・グノーブル

すぐにこんな名前が思いつきますが、もちろん他にも無数にあります。

 

「鉄緑会はすぐに申し込まないと希望曜日がすぐに埋まるんですって」

「〇〇ちゃんは、もう△△塾に手続きしたんですって」

そんな噂も飛び交うのでしょう。

 

しかし、私は声を大にして言いたいのです。

 

「正気ですか?」

 

受験が終わったから「遊べ」というつもりはありません。しかし、「受動的な勉強」から「能動的な勉強」に切り替える大切な時なのです。

「塾頼み」の勉強スタイルをいつまで続けるおつもりですか?

 

1.まず中学校の勉強に本気で正面から取り組む

2.中学校の勉強で物足りなくなった時に、塾を考える

 

中学受験塾が犯人なのでしょうね。

中学受験をする=最適な塾を探す

こう刷り込まれてしまっているのでしょう。

私のアドバイスに従って、塾に行かずに中学受験をして難関校に通っている中学生が言っていました。

「塾に行かずに受験をしたのは、自分ともう一人だけだった。あと部活の先輩に一人いる」

もちろん全員をリサーチしたわけではないでしょうから、もう少しはいると思いますが、とても少ないことは事実です。ところで、この先輩は東大推薦レベルの学力だそうで、他の二人も最上位グループです。もちろん、現在でもたまに模試を受ける以外は、塾・予備校には通っていません。学校の勉強を主軸に据え、足りないところは学校の先生に相談しながら問題集等を紹介してもらって補っているのです。

これは、もともと賢かったから塾が不要だったというよりは、塾に踊らされずに勉強に向き合ってきたということを意味していると思います。

 

受験産業は狡猾ですから、中学受験直後から、優秀な生徒の青田買いに走ります。鉄緑会の「指定校制度」などその最たるものですね。

そうしたものに惑わされずに、じっくりと中学校の勉強に取り組みましょう。

 

昔生徒から教えてもらったアニメのキャラのセリフにこんなものがありました。

まだだ。まだその時ではない」だったかな。まさにその通りです。

 

英語の教材を探しておく

 

塾には行く必要はまだ無いと強調しましたが、もちろん勉強をしなくてよいという意味ではありません。

とくに英語については、帰国生でもないのに中1ですでに英検2級レベルの子がごろごろいるのが難関校というものです。もし中学受験にいっぱいいっぱいで英語に手を付けていなかったのなら(それが多数派です)、受験後の2か月間が勝負です。

2か月間で英語にとりくみましょう。

 

私立中高一貫校で使われている英語の教材にはこんなものがあります。

◆検定教科書

NEW HORIZON(東京書籍)

NEW CROWN(三省堂)

BLUE SKY(啓林館)

Here We Go!(光村図書)

Sunshine(開隆堂)

◆検定外教科書

NEW TREASURE(Z-KAI)

PROGRESS IN ENGLISH 21(エデック)

Birdland English Course(文栄堂)

 

中学校は義務教育ですから、かならず検定教科書は配られます。私立で採用が多いのは、NEW HORIZONかNEW CROWNのどちらかでしょう。NEW CROWNのほうが多いと思います。公立中学で採用が多いのはHere We Go!です。その理由はページを開けばわかります。

さて、一部の私立では、それ以外に「検定外教科書」と呼ばれるものを使います。これは、「教科書」と名乗っていますが教科書ではありません。ただの参考書です。これを、一般書店ではわざと売らずに、学校だけに販売することで付加価値を高めたものです。プログレスがそのはしりでした。その当時の学校教科書では「物足りない」ために開発されたのです。しかし、今の検定教科書はよくできています。わざわざ「検定外教科書」を使わなくてもよさそうなものですが、なぜか私立には人気のようですね。

ただしこれらの「検定外教科書」は、開発費用が検定教科書とは比べ物にならないほど少ないのです。販売部数が桁違いですので。また、早く進むことを売り物にしているためなのか、詰め込み加速型教材です。一言でいえば、「面白味のない」教材です。学校で使っているのなら頑張るしかないのですが、中学入学前の「初めての本格的な英語学習」には不適です。

 

そこで、自宅学習用に準備するのは「検定教科書」のほうです。どの出版社のものでもかまいませんので、中1用を入手してください。これを2か月で完了させておくと、中学校の英語が始まっても、いきなり周回遅れになることは避けられると思います。

この時期に入手できるのは、昨年の売れ残りですが、何の問題もありません。

 

親の楽しみを見つけよう

 

実はこれが今回の本題です。

今までは、「子供中心」にすべての時間が使われていたことと思います。

しかし、子供が中学に通うようになると、その親の生活が一変します。今から「楽しみ」ですね。

しかし、どうやら「何をしてよいのかわからない」親がたくさんいるようなのです。

「〇〇女子中学にはおやじの会はありますか?」

これは私がネットで見かけて目が点になった質問です。

「おやじの会?」

この「おやじの会」なるものは、公立中学でよくみられる組織だそうです。地域の「おやじたち」が子供を見守る、そういう活動のようですね。しかし、このネットの質問の趣旨はそういうものとは違うようでした。娘が中学生になっても、娘の近くにいたい、そういう意図なのでしょう。これはどう考えても「ヘリコプターペアレント」です。

他にやることはないのか?

そう思ってしまいますね。学校も学校で、こうした父親を上手に取り組むために、さまざまな仕掛けで父親が学校に来る機会を増やすようにしつらえているところもあるのです。

もちろん父親ばかりではなく、母親の組織もたくさんあります。母親のためのサークル活動もさかんなようですね。

こうしたサークル、実は子供の学校での様子を知るための情報交換の場としては有効なのですが、あくまでも「ほどほど」の距離感が大切です。

せっかく受験から親も解放されるのです。これからは自分の時間を有効活用すべきでしょう。夢が膨らみます。