
今回の記事は単純です。
中高一貫校では、海外に修学旅行に行く学校がいくつもあります。いったいどこに海外修学旅行に行くのでしょう?
まさか修学旅行の行先を見て学校を選ぶ人はいませんが、行先のチョイスに学校の本質が透けて見えると思います。
修学旅行とは?
文科省の学習指導要領にはこうあります。
望ましい集団活動を通して,心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り,集団や社会の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的,実践的な態度を育てるとともに,人間としての生き方についての自覚を深め,自己を生かす能力を養う。
学校行事を通して,望ましい人間関係を形成し,集団への所属感や連帯感を深め,公共の精神を養い,協力してよりよい学校生活を築こうとする自主的,実践的な態度を育てる。
◆旅行・集団宿泊的行事
平素と異なる生活環境にあって,見聞を広め,自然や文化などに親しむとともに,集団生活の在り方や公衆道徳などについての望ましい体験を積むことができるような活動を行うこと。
相変わらず学習指導要領ってまわりくどいですね。「耳触りの良い」曖昧な表現を散りばめているだけに見えるのは私だけでしょうか。要するに、ただの観光旅行ではないよ、見聞を広めたり体験を積むことで「何か」を学ぶんだぜ、ということだと私は理解しました。
一般的には、中3と高3の2回、あるいは高3のみ実施ということなのでしょうけれど、進学校ともなると高2に前倒しする学校もありますし、6年間の間に何度も「研修旅行」を実施する学校もありますね。
この記事では、とりあえず、学年全員で行く宿泊を伴う学校行事を「修学旅行」と定義してしまいます。学校所有の寮に行くことは除きます。
例
◆麹町学園女子・・・シドニー
・ファームステイ
オーストラリアの広大な自然の中で、地元の家族と共に過ごしました。
ホストファミリーとの交流を通じて、英語力の向上や異文化理解が深まりました。・現地の女子校との交流
現地の生徒たちとのレクやお土産交換などで、文化交流活動を楽しみました。
日本文化も紹介し、オーストラリアの生徒たちと友情を築くことができました。・シドニー市内観光
オペラハウスやダーリングハーバー、国立海洋博物館やタロンガ動物園を訪れました。
また、班別での自由行動もおこない、シドニーの街並みを楽しみながらも、地元の人々との対話を通じて現地の生活や文化について深く理解しました。・海外で活躍する日本人の方による講話
定食のお店で有名な「やよい軒」で働く日本人の方のお話を伺いました。
自身の経験を交えながら、異国での挑戦や成功の秘訣についてお聞きすることができました。
シドニー、いいですね。
オーストラリアやニュージーランドは、治安も良く時差も少ないので人気の行先だと聞きました。
現地の学校の生徒との交流は、こうした海外修学旅行の定番です。高2の修学旅行です。
◆麗澤中高・・・イギリス
中3で行われる「研修旅行」です。
2月20日(月)ロンドン市内の散策とホストファミリーとの対面
ロンドンでは国会議事堂、ウエストミンスター寺院、バッキンガム宮殿、大英博物館を見学。ロンドン市内の散策後は、2クラスずつ2班に分かれて、それぞれの研修地に入りました。2月21日(火)1班 ストラウド市内散策、2班 チェルトナム市内散策
2月22日(水)1班 バース散策、 2班 ストラトフォード・アポン・エイボンのウォーキングツアー
2月23日(木)1班 ウィンザーとバイブリーの散策、 2班 バイブリーとウィンザーの散策
2月24日(金)1班 ストラトフォード・アポン・エイボンのウォーキングツアー、 2班 バース散策
各班ごとに観光地を巡りました。ホストファミリーに集合場所まで送迎してもらい、そこからバスにて各地を訪れました。
どうやらこの学校では、ホームステイをしながら、イギリス校外のストラトフォード・アポン・エイボンあたりをメインに行動しているようですね。たしかに中学生でロンドン市内を自由行動させるよりは安心でしょう。ロンドン市内は別にさほど治安は悪くはなく、地下鉄やバスも発達しているので市内の移動も楽なのですが、都会には悪い人も集まりますので。歩いていて「あ、このあたりはやばそうだぞ」と勘が働かないといけません。その点ストラトフォード・アポン・エイボンあたりなら、のんびりした田舎ですので修学旅行向きでしょう。
◆都立小石川中等教育・・・シンガポール・マレーシア
都立でも海外に行くのですね。勝手に公立は国内だろうと思い込んでいました。
・シンガポールの学校との交流・プレゼン
・マレーシアのジョホールバル、郊外の村で農村体験
・シンガポール市内自由行動
シンガポールも、治安が良いので人気です。近いですしね。市内の自由行動も、地下鉄が便利ですし、歩いて行ける範囲でも十分楽しめる街だと思います。
◆獨協・・・ハワイ
本校の学校生活の中で、最も大きなイベントの1つである、ハワイ修学旅行に行ってきました。
ハワイ修学旅行は、培ってきた英語力を駆使して現地の人々と交流しながら、文化・歴史、平和、環境を学ぶことをメインにしています。
オアフ島を舞台に、ハワイの中心的食文化の1つであるタロイモの畑を訪れたり、美しい海に癒されたり。
ハワイ大学の学生とは、互いの文化をプレゼンした後、アロハポスターの作成やディスカッションプログラムを実施し、日本で練習してきたフラダンスを披露しました。
パールハーバーでは、日系移民の方の講話をうかがった後、戦艦ミズーリなどを見学し、平和について考えました。
「ハワイ」を見て、聴いて、嗅いで、食べて、触って、五感すべてで堪能することができた4泊6日でした。
ハワイ! 高校生でハワイ旅行とは羨まし過ぎます。
ハワイ大学は日本語を勉強している学生もいますし、こうした「交流プログラム」には積極的な印象がありますね。ハワイ修学旅行のプログラムには必ずといって登場しますので。
一時期は、「ハワイは日本語が通じるので英語の勉強にならない」なんて言われていました。確かにワイキキやアラモアナあたりではその印象もありました。しかし、今は違います。日本語はほぼ通じなくなってきた印象があります。
理由として考えられることの1つは、日系意味の世代交代でしょうか。日系移民の歴史は長いですが、すでに日系6世が成人している時代ですので、日系人といえども言語も文化も日本とは無関係なアメリカ人です。
また、日本人観光客がコロナ禍でゼロになり、それが復調していないということもあるかもしれませんが、それも違うように私は感じています。
日本の経済力の低下が最大の原因だと思うのです。ご存じのように、円安と日本の経済力の低下=所得水準の低下はひどいものですね。所得水準についていうと、日本はこの30年間ほぼ横ばい、というより下がりました。その間に、アメリカの所得水準は3倍以上に増えているのです。そしてハワイ観光の中心は本土からくるアメリカ人で、7割以上を占めています。もともと本土に比べてハワイの物価は割高です。アメリカ人ですら「やっぱりハワイの物価は高いな」と思われる水準を、その3分の1以下の日本人観光客が体験するのですから、それは酷いものですね。円安を考慮すると、体感ではそれ以上です。そんな「貧乏」な日本人観光客向けに現地の人たちが日本語を勉強する気になるのかどうか、考えなくてもわかります。
今なら、ハワイ旅行でも十分英語の勉強になると思います。
◆成立学園・・・ハワイ
ハワイ大学の学生と『brother&sister』プログラムを行いました。
これは、生徒7〜8人に対して1人の大学生がつき、兄弟・姉妹(Brothers&Sisters)のように、交流しながら同行観光することにより、大学や街を散策しながらその魅力を紹介するプログラムです。
ハワイでの生活における実体験などを交えながらコミュニケーションを取ることで、生徒たちだけの観光・見学では決して見たり、感じたりすることが出来ない『ハワイや留学の魅力』を体感する事ができます。
『brother&sister』プログラムで検索すると、いくつもの高校の修学旅行の報告がヒットします。たぶん、ハワイ大学で用意しているプログラムなのでしょう。
ところでハワイ大学マノア校は、一見の価値がありますね。その開放的なキャンパスは素敵です。高校生なら、「僕はこの大学に留学する!」となること請け合いです。
◆帝京中高・・・ベトナム
同校では中2でブリティッシュヒルズ英語研修、中3で沖縄修学旅行、高1でニュージーランド語学研修(希望者)に行く。従来から行っているものだが、今後は事前学習と実地体験、事後学習を1セットと考え、目的を明確にした取り組みに昇華させたいと考えている。
特に高2で行くベトナムの修学旅行では、事前研修を受け、意識を高く持った生徒約20名が、枯葉剤の影響を受けたと考えられている子どもたちが暮らすツーヅー病院を訪れる。身体が不自由な子どもたちとの触れ合いの前に、帝京大学教育学部の教授を招き、どのように接したら良いか、ロールプレイを含んだ学習をしてから現地に向かうようにしている。
ベトナムというチョイスが良いですね。ベトナムは貧富の差が拡大していますし、そういう国はだいたい治安が悪化するのですが、この国はまだまだ安全だと思います。私もハノイの結構ディープな市場や裏通りを歩き回りましたが、「危険察知」センサーは作動しませんでした。ただし人も車も信号を守らぬ交通事情は最悪なので道路を渡るのは命がけです。
ところで中2で行く「ブリティッシュヒルズ」というのは、福島県にある英語研修施設です。「パスポートのいらない英国」がキャッチコピーです。
観光旅行ではだめなのか?
なぜか国土交通省が海外修学旅行を積極的に推進しているのですね。
そこで紹介されていた、ある高校の「ハワイ修学旅行」のスケジュールはこうなっていました。
【1日目】学校発ー(貸切バス)ー成田空港21:30発---(航空機)---ホノルル空港9:30着~クラス別研修(モアナルアガーデンズ/アラモアナ・センター/カメハメハ大王像、イオラニ公園等)~ホテル泊 【2日目】クラス別研修(ダイヤモンドヘッド登頂~ワイキキビーチ散策/平和学習<戦艦ミズーリ・アリゾナ記念館見学>)~ホテル泊 【3日目】午前:現地大学「プロジェクト・パラダイス」/午後:ポリネシアン文化センター ~ホテル泊【4日目】ホテルチェックアウトーホノルル空港12:40発----(航空機・機中泊)---成田空港16:55着~入国手続きー(貸切バス)ー学校着~解散
これ、弾丸すぎませんか?
まず初日にハワイに着いた後の市内観光は定番メニューです。ホテルのチェックインまでの時間をそうやってつぶすのです。
2日目のダイヤモンドヘッド登山は、実際に登ると感動する光景です。戦艦アリゾナ記念館は、言ってしまえば「真珠湾攻撃」の被害を忘れない目的で作られた施設ですから、日本人の我々が行くと複雑な気持ちになりますね。広島の原爆ドームと平和記念資料館が、無辜の一般の人々が大量虐殺されたことを歴史に刻み平和を祈念する目的なのとは対照的です。真珠湾は軍事施設でしたし、アリゾナに乗っていたのは軍人ですから。ここは「平和学習」ではないと私は思います。もしここを見るなら、あの瞬間に、ハワイに住んでいた日系移民16万人(ハワイ人口の35%)の人たちがどういう立場に置かれることになったのか、そこまで考えないと意味はないでしょう。戦艦ミズーリは歴史の1ページを刻みましたから、こちらなら見る意義はあるかな。
3日目の「プロジェクトパラダイス」とは、株式会社LbE Japanという日本の企業が企画運営しているプログラムです。現地の大学生を雇い、文化交流的なプログラムを実施しているようですね。
4日目はもう帰る日です。朝食を食べたらすぐ空港です。
3泊5日、初日は午後だけ、帰る日は何もする時間はありませんので、実質は2.5日間しかありません。これでは何も学べません。
これだったら、下手に「教育」の要素を入れずに、ただの観光旅行にしたほうがよほどいいと思いますね。
ワイキキの街を2日間歩き回るだけでもいいじゃないですか。ビーチで1日寝そべっていてもいいと思うのです。それが「正しい」ハワイの満喫法です。
しかし、そうやって歩いているだけでも、行きかう人を眺めているだけでも、たくさんの「気づき」があるものです。それこそが「学び」だと私は思います。
もっともそれでは保護者も納得せず、教育委員会から怒られてしまうのかも。
もし5日間しか時間がとれないのなら、京都を歩き回ったほうがよほど「教育」になります。
もう一つ、紹介されていた学校のアメリカ修学旅行の日程を見て見ます。
【1日目】羽田空港11:05発---(航空機)---10:00着(空港からニューヨーク到着、貸し切りバスでアメリカ自然史博物館見学)【2日目】ニューヨーク終日(国連本部→自由の女神、911メモリアル、ウォールストリート→ホテル)【3日目】ニューヨーク終日(現地学生と交流、グローバルキャリアPGー<1>現地企業で働くニューヨーカーへのインタビュー等→オプショナル活動→ホテル)【4日目】ニューヨーク終日(グローバルキャリアPGー<2>NYで活躍する日本人によるワークショップ等→市内/班別自主研修→ホテル)【5日目】ニューヨークから貸し切りバスで空港へ→11:05発---(航空機)---成田空港15:25着ー入国手続・解散
これもまた弾丸ですね!
羽田からニューヨークまでだと、飛行機で13時間はかかります。行かれた方はわかると思いますが、この移動、相当きついですね。私などニューヨークに着いたその日は使い物になりません。東への移動はなぜかきついのです。
これも、ただの観光旅行にすればいいのに、と思いますね。現地企業で働くニューヨーカーへのインタビューだの、現地在住日本人のワークショップって、必要ですか? これくらいなら、リモートで十分可能です。
そんなことより、ブロードウェーで本場ミュージカルでも見たほうがいいのに。
こんな弾丸ツアーよりも、じっくりと奈良で遺跡めぐりでもしたほうがはるかに深い「学び」になると思います。
しかし、海外「研修」旅行を生徒募集の目玉の一つとしている学校も多くあるのです。現地の高校生と英語で交流と聞けば、いかにも英語力を学校で鍛えてくれるような印象がありますし。もちろん生徒本人だって行きたいに決まっています。
円高の時代には、国内よりも海外のほうがかえって安上がりだという時期もありました。今は逆ですね。海外は高い!
また、海外のほうが、生徒が自由に外を歩き回らない(回れない)ので、生徒コントロールがしやすいとも聞きました。しかし、そんなに生徒が心配なら、無理に海外に行く必要ってあるのでしょうか。
実は、JTBやHIS等の大手旅行会社は、「教育旅行」専門セクションを抱えています。学校が実施する修学旅行は、みなこうした大手旅行会社がプランニングをしたものです。
だから、どの学校の修学旅行もまるで金太郎飴のように同じになるのです。現地企業で働く日本人の紹介なども、ちゃんと企画に入っています。某旅行会社の「教育旅行」セクションの方と話をしていたら、「うちは現地日系企業に太いパイプがありますので」と謎の自慢をされたことがあります。
学校としても、旅行代理店に企画から全て丸投げにするのが楽には違いないですから、無理もありません。
もっとも、麻布のような異色の学校もあります。この学校は、旅行については生徒が企画するのです。
10月中旬の2日~4日間を「学年行事」の期間とし、各学年でそれぞれ次のようなことを行っている。 コースの選定や計画づくり、またどのコースに参加するかなど生徒の自主性を尊重しているため、 年度によってコース数や内容は異なることがある。
中学1年 1日目は江原先生の墓参のため沼津へ。翌日はポイントハンティングなど。
中学2年 中2の1日目は相模湖遭難事件(1954年)で犠牲になった中2生徒慰霊のため、相模湖へ行くことが多い。もう1日は遠足など。
中学3年 2泊3日での旅行。生徒企画により複数のコースを設定する場合が多い。
高校1年 2日間にわたっていくつかの企画に分かれた活動を行う。
高校2年 3泊4日で4~5コースに修学旅行。生徒企画による。外国に行くコースを設定することもある。
高校3年 1日目はいくつかの企画に分かれて活動を行う。学年行事の最終日には大学受験の準備(受験用写真の撮影など)。
さすがにここまで生徒にまかせる学校は他には知りません。学校にも勇気が必要そうですね。
今回の記事は、海外修学旅行に対して若干辛口になってしまいました。
私の本音としては、中高生の海外「修学」旅行に意義を見出せないからです。単なる観光旅行なら、学校が連れていく必要はありません。家族旅行にまかせればいいのです。もし「修学」旅行なら、その地に行かねば得られぬ「学び」にもっと徹底的にこだわるべきだと思います。
もし、どうしてもハワイに行かせたいのなら、ハワイ大学学生との交流とか戦艦アリゾナとかワイキキとかは全て外して、日系移民の歴史を深く知るべきだと思います。第二次世界大戦がはじまると、日系2世たちは自ら進んで軍に志願しました。消耗の激しい戦場に投入され、最も多くの殊勲をあげ最も多くの犠牲を出した部隊だそうです。
また、ハワイで一般的な「プレートランチ」も、さとうきびプランテーションで過酷な労働の合間に食べる弁当を、移民たちがそれぞれ持ち寄った弁当を分け合ったことに由来するそうです。
例えばさとうきびプランテーションで実際に丸一日労働をしてから「プレートランチ」をひろげて、こうした歴史に思いを馳せることが本当の学びだと思いますね。こうしたことに「気づき」「考える」修学旅行なら大賛成です。
実は、海外に行った際、日本の修学旅行生たちに遭遇したことが何度かあるのです。
シンガポール空港で出会った私立校の生徒たちは、その傍若無人なはしゃぎぶりにうんざりとさせられました。さすがに周囲の人たちは眉をひそめていましたね。しかも、一番騒がしい集団の真ん中には教師がいたのがあきれます。若い先生が、生徒以上に浮かれていたのでした。私がその学校名を確認したのはもちろんです。
ロンドンのヒースロー空港では、研修旅行中の小学生!の集団に出くわしました。あ、生徒たちはそんなに騒がしくはありませんでした。少なくとも、シンガポールで見かけた高校生よりもはるかにお行儀が良かったです。ただし、先生が・・・。「それじゃあ飛行機搭乗時間までは自由行動だから」と言いおいて若い女性の先生が、免税店のほうに消えてしまったのは笑えましたね。自分用の土産でも買いたかったのでしょう。いくら安全と思われる空港内とはいえ、海外の空港内で小学生だけが単独で歩いているのを見たことがありますか? 取り残された生徒たちが呆然と先生を見送っていたのが印象的です。もしかしてこれも現地交流プログラム?
そうした学生を海外で見かけるにつけ、中高生で海外に出かけるのは時期尚早だと思ってしまいます。
少なくとも、単独で現地で行動できること、他人に迷惑を掛けないこと、自分の安全は自分で確保できること、この3点が伴わないといけないと思っています。