
この記事は、現在中高一貫校に通う中学1年生を対象に書きました。
ずばり聞きましょう。定期試験の結果はどうでしたか?
1.定期試験の結果
3期制の学校なら、1学期中間試験と期末試験が夏前にありました。来月の半ばには2学期中間試験があると思います。
2期制の学校なら、前期中間試験が夏前でしたね。前期期末試験がそろそろではないですか?
ここで確認したいのは、すでに1回~2回受けた定期試験の結果なのです。学校によっては、順位どころか平均点すら公表しないところもありますし、偏差値まで算出する学校もあります。また、上位者氏名を学内公開する学校まであるようですね。
一般には、伝統校・上位校ほどこうした定期試験の結果は公表せず、上昇志向の強い学校ほど順位で生徒を煽る傾向があるようですが、このあたりは学校のお考え次第でしょう。例えば開成は、高1から、構内模試「実力テスト」の結果が、「百傑」として公表されるそうですね。ちなみにこの「実テ」は、東大入試風だと聞きました。
通っている学校がどちらのタイプかはわかりませんが、それは些末な問題です。ポイントになるのは、得点率なのです。
定期試験ですから、試験範囲があらかじめ決まっていましたね。その範囲の中からだけの出題です。原則として、満点がとれるように問題は作られています。きちんと授業に集中し、復習を欠かさなければ得点できるはずだったのです。
まして、通っているのは、入学試験という関門をクリアした学力の生徒だけが集まっている私立中学です。(国立かも?)
ポテンシャルがあり、学習習慣もあり、基礎学力があり、そして真面目な生徒ばかりのはずですね。こうした生徒たちが授業に集中し復習をさぼらなければ、おそらく満点かそれに近い得点を皆取っていたと思われます。
しかし、それにもかかわらず、点差はつくのです。
もちろんこれは、真面目に努力していなかったどうかの差を意味します。
さて、みなさんはどちらに相当するのでしょうか。
真面目に努力し、ほぼ満点かそれに近い得点を取っていたのなら、この記事は不要です。その努力を今後も継続してください。
でも、もし得点が思わしくなかったとしたら、相当まずい状況だと自覚してほしいのです。
私立といえども、1学期の授業は、まだまだ全速力には程遠いペースでした。それでも公立よりははるかに速い進度であったはずですね。
夏前のテスト結果が思わしくなかった場合、夏休みに猛勉強に邁進したはずです。
そう言いたいところなのですが、過去に私の指導してきた生徒たちの多くが、中1の夏休みははじけていました。それも無理はありません。今まで夏休みを受験勉強に捧げてきたのですから。少しくらい羽を伸ばしても、多めに見てもらえますね。
ただ、この夏の勉強量の差は大きいのです。
その成果が出るのが、今度のテストということなのです。
2.その学校のトップグループを目指すということ
入学時点の成績が、6年後にもそのまま反映するのかどうか。
これは気になるところだと思います
中高一貫校の先生にこれを尋ねても、「相関関係はありません」と答が返ってくるばかりです。入学時の成績よりも、6年間の努力が物を言うのだと。それはある程度真実なのでしょう。
むしろ中学入試の結果よりも、最初の定期試験の結果のほうが、6年後の成績と関係が深いと思います。
中学入試の結果よりも、中学生になってからの授業への取り組み方や家庭学習の姿勢を如実に反映しているからです。
そうして形成されたトップ集団にそのままいること、これこそが中高一貫校の学習を最大限に活用する方法といえるでしょう。
さきほど紹介した開成「百傑」ですが、開成は中学で学年300名に高校から100名が入ってきますので、百傑の比率は、中学入学組(旧高):高校入学組(新高)=3:1となるはずです。ところが、これが1:1になるそうです。これは、3年間の学習量において、高校入試組に負けている生徒が多数いることを意味します。
(もっともその後の3年間で比率は戻るそうですが)
マラソンレースを見ていると、2つのことが気になりました。
あんなに団子状態で一斉にスタートしたのに、しばらくすると、先頭集団、真ん中の多数集団、そして下位集団にと集団が分かれていくのです。あれだけ大勢の選手が走っているのですから、その分布は正規分布のようになりそうなものですよね。ところが、3つの山が形成されるのですから不思議です。
もう一つ不思議なのは、先頭集団からこぼれていく選手です。途中まで先頭集団にいたのですから、そこについていく実力はあるのでしょうけれど、一度先頭集団から遅れてしまうと、みるみる差が開いていきます。
マラソンには専門家の分析があるのでしょうけれど、私はいつもそれを見ていると、生徒の成績分布を連想します。
先頭集団から一度離れると、ずるずると成績を落とす生徒が多いのです。
そして、一度引き離されると、もう先頭集団に返り咲くことはありません。だからこそ、今が最も大切な時期なのですね。
3.優先順位を間違えてはいけない
最も大切なのが、学校の授業です。
決して塾ではありません。まして部活や遊びでもありません。
定期試験が近づくと、こんなラインが飛び交います。
「物理の試験範囲、何だっけ?」
「歴史で、朝鮮史は出るっていってたっけ? それとも出ない?」
「古文のノート、誰か写真送って!」
情けない話ですね。真面目に授業を受けていないのが明らかです。
みなさんは、ノートを借りる側よりも貸す側、友達に質問する側よりも質問される側でいてください。
※私立中学の学習上の注意点等についてまとめた本を書きました。ぜひお読みください。
