
生徒たちの筆記具を見ると、ほぼ100%の子が0.5mmのシャープペンシルを使っています。
今回はそれに対する警鐘です。
入試本番で使うべき筆記具
入試では鉛筆を使います。
学校によっては、シャープペンシル不可のところもまだありますね。
大半の学校では使用が認められています。
受験票、筆記用具(鉛筆(シャープペンシル可)・消しゴム・定規・コンパス)以外のものを出しておいてはいけません。筆箱は机の上に置いてはいけません。ポケットティッシュは袋から出して机の上に置き、机の中には何も置いてはいけません。下敷、分度器は使用できません。特に携帯電話を持っている人は、電源を切り、試験終了の12時35分までカバンの中にしまいなさい。
これは駒東の入試の注意事項です。
他の学校もだいたいこんなものですね。ただし、未だにシャープペンシル禁止の学校もありますので要注意です。なかには、振出し式のシャープペンシルを禁止しているところも。上下に振ると芯が出てくるものです。あれ、カチャカチャうるさいですからね。しかも前の受験生の頭でも突いたら目も当てられません。
鉛筆VSシャープペンシル(以下シャーペン)
鉛筆はいいですね。仮に試験最中に落としたとしても、無視して新しい鉛筆を取り出すだけでいいのです。しかも壊れません。せいぜい芯が折れるか丸くなるだけです。そうしたらまた新しい鉛筆を取り出せばよいのです。実に入試本番向きです。
もちろんシャーペンも捨てがたい。なんといっても同じ太さの芯が出続けます。普段の勉強なら、鉛筆よりもシャーペン派の生徒がほとんどです。使い慣れたシャーペンで入試を迎えたいものです。
ただし、シャーペンには、鉛筆にはない致命的な問題があります。そうです、壊れるのです。芯がつまるのです。すぐ芯が折れるのです。しかも、マーフィーの法則によれば、肝心な時に限って壊れます。
とくに落とすと最悪です。カチカチ何度やっても芯が出てきません。授業中にそうやってシャーペンを修理したり芯を入れ替えたりする生徒が多くいますね。授業中ならまだしも、本番入試でそれはあり得ません。
さて、これで結論が出てしまいました。鉛筆の圧勝です。本番ではこれに勝るものはありません。よく削った鉛筆を5本程度、輪ゴムで束ねたものを5つ作ります。これを1科目ごとに机上に出すのです。1束は予備となります。
試験の机上には、この鉛筆束と消しゴムが2個、これだけです。(学校によっては定規・コンパスを使う場合も)
本番に備えて、さっそく明日から鉛筆派になりましょう。筆箱からシャーペンは駆逐してください。
現実
生徒を観察していて、あることに気づきました。
私のアドバイスに従って、普段から鉛筆しか使いません。しかし、短くちびた鉛筆を使っているのです。実に持ちにくそうです。しかも芯先が丸くなっているのに、使い続けています。筆箱の中をチェックすると、尖らせた長い鉛筆が数本きちんと入っていました。
「どうして新しい鉛筆を使わない?」
「だってもったいないから」
また、私のアドバイス通りに、数本の鉛筆を輪ゴムで束ねて机上に出している生徒を見ていると、芯先が丸くなってもいつまでも使い続けているのです。文字が太くなりすぎです。
「どうして新しい鉛筆を使わない?」
「あ、忘れてた」
いずれにしても、これでは意味がありませんね。答案用紙は見やすく書くのが鉄則ですので、あまりに太くなりすぎた鉛筆はNGなのですが、どうもそれが上手くコントロールできないようです。
そこで、シャーペンも許容することにしました。
学校の入試要項をチェックして、シャーペン不可でないことは必ず確認してください。
シャーペンについては、使うべきペンはこれ一択です。「ぺんてる タフ0.7㎜」

このシャーペンは、私が惚れ込んで愛用しているものです。
特徴は2点
◆0.7mm芯
一般にシャーペンの芯は0.5mmが主流です。大人ならそれでよいのですが、小学生には不適です。芯が細すぎて、斜めに筆圧をかけるとすぐに折れるのです。そこで小学生たちは折れないようにペンを垂直に持つ変な持ち癖が身に着きます。字も読みづらく下手になります。あるいは筆圧をかけないように薄い文字ばかり書くようになるのです。
本当は0.9mmが小学生向きなのですが、入試で細かい文字を書くのには少々太い。そこで、この0.7mmの芯をお勧めするのです。
芯の濃さは2B一択です。柔らかさ・太さ・消しやすさ、3拍子そろっている濃さだからです。
0.7mmの太さは一般的でないため、売られている種類は多くありません。
◆消しゴムが使える
シャーペン附属の消しゴムは使い物にならないのが普通です。しかし、このシャーペンの消しゴムだけは、実用に耐えるものなのです。写真でペンのお尻に少し見えているのが消しゴムです。これが3cmも簡単に繰り出せるのです。
これなら、別途消しゴムが不要なほど、普通に使えます。
(替え消しゴムも売っている)
子どもたちが消しゴムを使う場面を観察してみました。
せっかく書いた長文記述を全部消す、そうした場合には消し心地のよい普通の消しゴムの出番です。でも、そうした場面は多くはありません。そもそもあまりにそうした場面が多いのは問題です。試験時間が足りなくなりますので。
多くの場合、一文字書いた瞬間、一単語書いた直後に、「あ、違った!」といって消すのです。その場合は、大きな消しゴムよりも、このペン附属の消しゴム程度の大きさが使いやすい。しかも書いた直後にくるりとペンを回すだけで消せます。
本当に急いでいるときは、消しゴムに持ち替える手間も惜しいものです。そうした時には、クルリとペンを反対に持つだけで文字が消せる、このスピード感を一度味わうと、元に戻れないほど便利です。
例えば、試験終了間際に消しゴムを2つとも落としてしまったとしたら。
このペンが救世主に成り得るのです。
私は別にぺんてるの回し者ではありませんが、あまりに使いやすいので、ことあるごとに薦めています。
何事も形から入るのは大事ですね。
この程度の準備で、本番で1点余計に取れると考えれば、用意しない理由はありません。
※消しゴム
消しゴムは性能の良いものがいろいろあって、お好みで良いでしょう。
私は大昔からの定番消しゴム「MONO」派です。
他の追随を許さぬ消し心地だと信じています。
消しゴムはこれで迷いないだろうと思っていたのですが、念のため生徒にリサーチしてみました。すると、私の知識から漏れていた消しゴムを推奨されたのです。
コクヨの「リサーレ プレミアム」です。
そもそもカラフルな消しゴムを使っている生徒は「勉強が出来ない」というのが私の偏見です。文房具に注意を削がれるのは愚かです。
その点、ブラックの消しゴム、悪くないですね。
さっそく生徒から借りて使ってみました。
おお、悪くないです。軽い力でよく消えます。
もうMONOしか認められない身体になっている私は相変わらずMONO派から鞍替えする気はありませんが、小学生にはこちらも良いかもしれません。
たかが消しゴム一つですが、大事です。
ここで言いたかったことがもう一つ。
消しゴムは「小さく丸くなった」ものは絶対に使わないでください。
理由は言うまでもありません。すぐ机上から床に脱走するからです。物を大切にする心は大事ですが、そういう問題ではありません。
関連記事として、以前に書いたこの記事をお読みください。子どもたちの字が汚くなる原因について書いています。


