中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

【中学受験】6年生、9月以降はどの模試を何回受ければいい?

夏休みも終わり、いよいよ入試の足音が近づいてきましたね。

9月以降は、いろいろな塾が「合格判定」「合不合判定」「実践」「合格力測定」などと銘打った模試を実施しています。どれも気になりますが、そんなにたくさん受けなくてはいけないのでしょうか?

主要塾の模試

 いくつかの塾の公開模試をみてみましょう。

【日能研】

◆合格判定テスト・・・志望校合格の可能性を判定するテスト(志望校判定あり)

10/5(日)・11/2(日)・11/30(日)・12/20(土)

◆合格力実践テスト・・・今まで培った知識・技術を得点力に換えるテスト(志望校判定なし)

9/7(日)・  9/21(日)・ 10/19(日)・ 11/16(日)・12/14(日)

◆合格力完成テスト・ファイナル256・・・

志望校の出題形式を意識した問題を提供し、合格力を完成させるテスト(志望校判定なし)

12/23(火) ・12/30(火) ・2026/1/7(水)

 

これらのテスト、日能研の内部生は全部受けることになるのでしょうか?

私の目には多すぎるように思えます。

テストのある日を黄色で塗りました。

日曜が半分潰れますね。

 

【四谷大塚】

◆合不合判定テスト・・・四谷大塚に長年蓄積された各校のデータと、最新の受験動向に対する高い分析力により、信頼性の高い合格判定を行います。

9/7(日)・10/5(日)・11/16(日)・12/7(日)

◆公立中高一貫校対策 実力判定テスト・・・公立中高一貫校に合格するための公開テストです。

9/28(日)・10/26(日)

◆学校別判定テスト・・・男女主要難関校の出題傾向を把握した、本番さながらのテストです。

9/23(火)・11/24(月)

 

四谷大塚のほうが日能研と比べて若干良心的?ですね。
公立中高一貫校を受験しない生徒なら6回ですので。

 

【早稲田アカデミー】

◆NN志望校別オープン模試・・・完全志望校別模試で現在の実力・合格可能性を判定 ★無料

開成・麻布・武蔵・駒場東邦・早稲田・早大学院・慶應義塾普通部・桜蔭・女子学院・雙葉・渋谷幕張・早実

8/31(日)

 

◆筑駒中オープン模試 ★無料

9/6

 

◆ラ・サール中公開実戦統一模試 ★無料

9/13

 

◆広尾学園中・広尾学園小石川中帰国生オープン模試 ★無料

8/31

 

◆LOGOSテスト<帰国生実力判定模試> ★無料

9/6

 

早稲田アカデミーはテストが少ないように見えますが、この塾は四谷大塚の提携塾ですので、四谷大塚の実施するテストをそのまま使用しています。それに加えて、学校別&帰国生向けのテストを実施するのですね。

大きな特徴として、早稲田アカデミー独自のテストは無料であることがあげられます。

多額のコストをかけて開発・実施するテストを無料にするとは、何とも太っ腹な塾ですね。

もちろん目的は優秀層の一本釣り&囲い込み→実績稼ぎ です。

もしかして他にも教育上の深い配慮があるのかもしれませんが、下賤な私には思いつきません。

 

【SAPIX】

◆合格力判定サピックスオープン・・・志望校決定に必要な基礎学力の定着度をはかり、登録された10校までの志望校について合格の可能性を判定する公開模試です。

9/28(日)・10/19日)・11/9(日)・12/7(日)

◆学校別サピックスオープン・・・志望校への合格の可能性を探るために、学校別に作成された問題で実施される公開模試です。志望校への適性や合格の可能性を高い精度で判定します。

9/15(月)・9/23(火)・9/28(日)10/13(月)・11/3(月)・11/9(日)・11/23(日)・12/7(日)

麻布・栄光学園・開成・慶應中等部・慶應普通部・駒場東邦・武蔵・早稲田・早大学院・桜蔭・慶應中等部・桜蔭・女子学院・慶應湘南藤沢・渋谷渋谷・渋谷幕張・豊島岡・フェリス・早稲田実業

 

総合テストは4回と良心的?ですが、学校別のテストの本数が多いですね。これらの学校別のテストを、日程を分散して実施しています。さすがに全日程を受験するパターンは無いですが、3~5日程程程度は潰れると思います。

 

模試は多く受けるべきなのか?

 

即答します。NOです。

ただでさえ、ほとんどの塾が、後半戦に突入したとたんに、土曜・日曜の授業を増やしています。おそらくは週4日の通塾なら少ない方だと思います。塾によっては週5日~6日のところもありますね。

もはや家庭学習時間が確保できません。毎日を塾の授業で塗りつぶされていて、志望校の過去問演習もままならないはずです。

それでも良心的な塾ならば、授業中にきちんと過去問演習をしてくれるのですが、集団指導塾ではそれはほぼ不可能ですね。できるとすれば、同じ志望校の生徒が10名以上集まるような大規模塾・大希望教室だけでしょう。

体調管理面からも、過去問演習のためにも、模試はセーブすべきなのです。

 

また、模試の受験意義を見失ってはいけません。

◆本番さながらの緊張感を味わう

◆間違い直しの材料とする

この2点が最重要です。そしてそれに加えて、

◆志望校決定の資料とする

これがあるのです。

しょせん、模試は模擬試験にすぎません。受験生の層も異なれば問題も異なります。あくまでも偏差値・順位・合格可能性判定は、目安にしか過ぎないのです。

 

もし普段通っている塾があるのなら、その塾が実施する模試だけを受けましょう。

それも全部受ける必要など実は無いのです。適当に端折ってかまいません。

9月~11月にかけて、6本程度が限界だと思います。

それだって、月に2本です。見直しの時間をとるのが一苦労です。

 

他塾のテストを受けにいくことにはほとんど意味がありません。

(例外として、例えば筑駒・開成の志望者がSAPIXの模試を受けにいくのはアリでしょう。ほとんどの塾ではまともな合格判定ができるほどの受験生&合格者がいませんので)

 

※注意

 12月以降の模試は不要です。もう出願時期です。この時期に、模試の結果に一喜一憂して出願する学校を変更してはなりません。とはいえども、テスト結果はやはり気になりますね。だからこそ、受けないほうが精神衛生上良いのです。