
夏休みに入り、10日ほどが過ぎました。
お子さんはどんな状況でしょうか?
「家ではだらだらしているけど、とりあえず毎日塾に入っているから」
そう思っていませんか?
今回は、子どもたちが夏休みに塾で見せる顔についてご説明しましょう。
受験生ではない
6年生の受験学年なのです。塾でも毎度のように、「受験」を意識させる話を教師は口にしています。模試の結果も出てきていますし、志望校も固まりつつあります。
さすがに「受験生」の顔をしているだろう。
そう思いますよね?
しかし、残念なことに、まったくそうではないのです。
6年生といえども、5年生・4年生とさほど様子は変わりません。
つまり、相変わらずというか、まったく真剣みが感じられないのです。
毎回の小テストの結果に異常にこだわる
多くの塾では、毎回算数や漢字などの小テスト、あるいは4科目の授業中のテストの得点を集計していると思います。その成績順に座席を決めたり、壁に順位表を貼りだしたり、クラスの昇降を行ったり。
これらは全て、少しでも受験生の意識を高める目的なのですね。
しかし、残念ながら、まったく機能しないのが普通です。
「今日は太郎君より3点高かった!」
そんなどうでもよいことにばかり目が行き、自分の得点力や弱点を見つめ直す役には全く立っていないのです。
一言でいえば「子ども」です。
受験は、小学6年生がぶつかる最大の試練です。それに立ち向かう精神状態が全くできていない、それが受験生の現状です。
夏休みはやはり浮かれている
子どもにとって夏休みはやっぱり「スペシャル」な時期なのです。
別に遊びに行くわけでもないのに、小学校が無いこの期間は、心が浮き立つのでしょう。
そのため、塾でも授業でも、落ち着きがなくなる生徒が増えるのもこの時期なのです。
今まで以上に、浮ついた空気が感じられます。そのため、勉強に真摯に向き合うことができていない生徒がとても多いのです。つまらぬミスを多発したり、それなのに全く反省の色を見せなかったり。よほど厳しい指導をしている塾でない限り、お子さんの塾での様子はそんなものであると思ってください。
帰るのが遅い
塾の夏期講習は、ふだんの授業よりも早く終わります。講習が終わって外に出ると、まだ真っ暗ではないかもしれません。
だから、急いで帰る、という気持ちが希薄になるのでしょうね。
ふだん以上に、塾の教室や塾の建物の前でたむろっています。
無駄な時間です。
お子さんの帰りが遅かったら、そこを疑ってください。
「〇〇ちゃんを待っていたから」
「〇〇先生を待っていたから」
そんな言い訳に耳を貸してはいけませんね。
御家庭でできること
◆浮ついた空気を排除する
◆子どもの時間をコントロールする
◆普段以上に子どもの学習状況をチェックする
家でできることはこれくらいです。
まさかこの時期に家族旅行など行く方はいないと思いますが、もし行く御家庭があるとすると、それは自ら子どもの浮ついた気分を助長することにしかなりません。
粛々と淡々と集中してやるべき学習をこなす。そういう夏休みで会ってほしいと思います。