中学受験のプロ peterの日記

中学受験について、プロの視点であれこれ語ります。

【中学受験】小学校はいつから休ませるべきか?

ズバリと質問されたのです。

「小学校は、いつから休ませればいいのですか?」

もう小学校を休む気満々ですね。

もちろん私の口から言える話でもありません。

「それはご家庭の判断で」

としか言えません。

それでも何等かの目安が欲しい、そう食い下がられました。今回の記事はそれに対する回答です。

調査書・通知表

 小学校が作成する調査書を必要とする学校がだいぶ減りました。通知表のコピーでOKであったり、そもそも一切不要の学校も多いのです。miraicompassを用いたWEB出願が普通になり、ますます調査書の必要性が薄れていると思います。

 

(1)調査書が必要な学校

 昔ながらの保守的な出願スタイルの学校もまだあります。

筑駒・筑附・お茶の水・学芸大附属・公立中高一貫校
慶應中等部・早稲田高等学院・早稲田実業・中大附
女子学院・雙葉

 

国公立は何となくわかりますね。小学校の学習優先という姿勢なのでしょう。

早慶附属も何となく納得します。

雙葉も納得するのですが、女子学院は意外でした。自由な校風で知られる学校ですから。実は女子学院は自由に見えて、なかなかきちんとした厳しい学校なのです。

 

調査書を学校の担任の先生にお願いするのは、12月中、冬休みに入る前ですね。この調査書を入手するまでは、学校生活に気を抜くわけにはまいりません。

 

(2)通知表のコピーが必要な学校

桜蔭・頌栄・東洋英和・学習院女子・東京女学館・光塩女子・三輪田学園・桐朋女子
海城・広尾学園・成蹊・成城学園

 

 女子校が多いですね。成蹊や成城学園も違和感はありません。海城や広尾学園が入っていることが意外でした。とくに広尾学園は新しいイメージが売りの学校ですが、このあたりは保守的?なのでしょうか。

通知表のコピーについては、6年生の1学期・2学期のものを要する学校が大半です。

その場合は、3学期の状況は出願には影響しないということになります。出願タイミングを考えれば、3学期の通知表の提出は不可能ですから。

 

(3)何もいらない学校

開成・渋渋・麻布・早稲田・豊島岡・駒東・武蔵・白百合
鴎友(自己申告書)・吉祥女子・本郷・攻玉社・桐朋・青山学院
都市大付属・世田谷学園・三田国際・暁星

鴎友の自己申告書というのは、自分で欠席状況などを書いて提出するものです。

 

ここにあげた学校はほんの一部です。出願にあたって、報告書も通知表のコピーも必要としない、試験当日の学力だけで合否が決まる学校が最も多いのです。

 

一般には、中学校がチェックするのは、学校の先生の評価や成績ではなく、出席日数だけだと言われています。(国立を除く)

それも風邪や家族旅行で数日休む程度は問題視されません。長期欠席だけが問題視されるのです。中学校としても、進学してきた生徒にきちんと通ってほしいですから。不登校等により小学校にすら通うことができなかった理由が気になるということでしょうね。

 

しかし、大半の学校が、もはやそこも問題としてはいないのですね。

 

もし小学校を休むのなら、いつから?

 

(1)9月以降は全て休む

 ラジカルですね。

「受験校は全て調査書も通知表のコピーも不要です。したがって小学校に行く必要はありません」

 それもご家庭の方針ですので、私が口を出すべきではないのかもしれません。

しかし、あまりお勧めできません。

子どもの生活リズムが崩れそうですし、なにより精神的に「逃げ場」が無いからです。こう言っては失礼ですが、小学校は子どもにとって貴重な「息抜き」の場です。また、友達と無駄に校庭を走り回ることだって大切な時間です。そこまで奪って家で机に縛り付けるのは避けたほうがよいと思います。

 

(2)1月は全て休む

 1月を休む、ということは、冬休み以降は休むということですね。

1月校にも重要な受験が控えていいる受験生も多いことでしょう。入試本番10日~2週間前は、感染症リスクを最小限にするべきです。

したがって、小学校を休むというのも一つの見識です。

私が指導してきた生徒も、このパターンが一番多かったかな。

 もちろん、小学校での感染リスクなど気にしない方にとっては話は別でしょう。

 

(3)受験前1週間だけ休む

 だいたいの感染症が、1週間あれば何とかなる、という判断ですね。これも悪くない考え方だと思います。仮に小学校で風邪やインフルに感染しても、1週間あれば回復するでしょうから。

 

(4)受験前日だけ休む

 かつてはこれが主流でした。普通に直前まで小学校には通い、入試本番前日、つまり1月31日から入試が終わるまで(2月5日前後?)の1週間ほどを休むのです。

 今でもこのスタイルの受験生もいると思います。

 しかし、外出すれば、風邪・インフルエンザ・百日咳・コロナなどの感染リスクは増大します。小学校なら安全とは私には思えません。

 入試前日に40度の高熱を出して受験断念した生徒も見てきましたから。

 

塾は休ませる?

 

 多くの塾では、コロナ禍以降、リモート授業の設備を整えています。おそらく、通塾しなくても学習が継続できる何らかのシステムがあると思います。

 感染リスクがあるのは塾も同じです。小学校よりも気をつけている生徒が多く、塾も相当気を遣っていますが、それでもリスクはゼロではありません。

 かつては、「入試直前まで通おう!」と指導していたものですが、もはやそんな指導をする塾はないでしょう。もしあればシーラカンスです。

 最低でも直前1週間は通うべきではないと思います。

 

誤解なきよう言っておきますが、私は小学生は小学校に通うべきであるという価値観を持っています。だって小学生ですから。親が率先して「小学校に通う必要などない!」というのは教育上好ましくないと思うのです。

 

しかし、受験生たちがどのような日々を過ごしてきたのかを知っています。どのような犠牲を払ってきたのかも知っています。

 つまらぬことで受験で悔いを残さないように、というのが私のアドバイスです。

 

※調査書が必要な学校への対処法をまとめました。

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