
今日は7月31日です。
受験のXデーまであと6か月となりました。
今一度、残り6か月のプランを確認しましょう。
6か月でできること・できないこと
できること・やらなければならないことは、過去問演習です。
一般に中学受験生は問題の演習量が不足しています。その理由は3つあります。
◆そもそも中学受験はやらねばならない勉強量が過多である
おおよそ、中学受験に必要な学習到達レベルは、高校入試のそれと一致します。教科によっては中学入試のほうが高校入試よりも難しいくらいです。
つまり、本来なら中3になるまでに学ぶべき内容を、小6までに学ばねばならないのが中学受験です。
そのため、カリキュラム学習が未達のまま受験に突入せざるを得ない受験生が大勢いるのです。
社会科を例にとってみます。
地理の知識は完璧でしょうか? 基本中の基本の雨温図や工業都市の知識ですら怪しいものですね。歴史年代や人物はどうでしょう? 公民用語が理解できていますか?
このような、知識を吸収する段階の学習が不十分なのが現状だと思います。ついつい入試問題の演習は後回しになりがちです。
◆過去問演習の重要性を理解していない
過去問演習にはかなりの時間が必要です。その時間がありません。また、問題演習は子どもも好きではありません。ついつい後回しになりがちです。
◆塾の拘束時間が長すぎる
一番の犯人は塾でしょうね。それでも塾の授業中にしっかりと過去問に取り組む指導をしてくれればまだしも、相変わらずの解説スタイルの講義ばかりであったり、あるいはせっかく過去問を解かせても、答え合わせ(〇付け)だけで終わっていたりする塾がとても多いのです。
それなのに、多くの塾では9月以降の通塾日を増やします。週3日⇒週4日、週4日⇒週5日、といった具合です。それに加えて模試の回数も増えます。ほぼ毎日塾に通わせる、そうした塾も多いのです。
模試の結果に一喜一憂しない
この時期の模試は、志望校確定の判断材料としてとても重要です。
それは確かです。
しかし、模試の結果に一喜一憂することには意味はありません。
模試データなど、あくまでも参考程度に考えてください。
むしろ、模試を受けた後の間違い直しのほうが重要です。せっかく本番気分でいつもと違う環境で受験したテストです。どの問題をどのように間違えたのか、丁寧に丁寧に確認する材料としましょう。
模試の順位や偏差値よりも、得点力を重視してください。これは、過去問演習でも同様です。一般には、8割の得点力があればどの学校でも合格できます。7割でも、大半の学校の合格基準は満たします。6割だと少し厳しいですね。
学力がついている子は、どんなタイプの問題でも、どんな難易度の問題でも、どの学校の問題でも、コンスタントな得点力を示します。
学力が不確かな子に限って、問題の質や難易度を言い訳にするのです。
模試や過去問演習を含めて20本分くらいの得点を平均してみてください。それがお子さんの現状の得点力です。
その場で解消する姿勢
間違えた問題に対して、「後でこの分野を総復習しておこう」という発想は捨てましょう。その「後でやる時間」は永久にやってきません。
今間違えた問題は今確認する。今わからなかった語句は今辞書を引く。そうやって機会指導ならぬ機会学習をすることが大切です。
子どもを信じない
もう受験学年だから。あと半年だから。さすがに受験生の自覚はあるでしょう。
そう考える方が多いですね。
誰だって、わが子に対しては、「理想の子ども像」を見たいのです。
しかし、残念なことに、それは幻想です。
子どもはやはり子どもなのです。
この時期になってもまだ、つまらぬカンニングをする生徒などたくさんいます。
授業前に騒ぎまくってテキストすら開かぬ生徒もたくさんいます。
ノートや筆記用具といった基本アイテムを忘れてくる生徒もたくさんいます。
授業後にだらだらと友達とだべっていてすぐに帰らない生徒もたくさんいます。
受験生の顔などしていない子がほとんどなのです。
本人まかせにすることなく、親が細かくコントロールすることをお勧めします。
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