前回の続きです。
いくつかの学校の情報公開について調べてみました。
※HPで検索できる範囲です。私の見落としがあるかもしれません。また、特定の学校を持ち上げる意図も揶揄する意図もありませんのでご容赦ください。
評価項目
◆沿革・・・学校の歴史・沿革が、学校紹介の冒頭に見やすく詳しく掲示されているかどうかをチェックしています。
◆教育理念・・・学校の大切にしている理念が、やはり学校紹介の冒頭にきちんと掲載されているかどうかのチェックです。
◆入試問題・・・問題・解答用紙・模範解答、これらが掲載されている場合を最高評価としました。また、HPには載せられていないものの、学校が過去5年分の問題・模範解答・採点講評を郵送してくれる学校もありましたので高評価としています。
◆入試結果・人数・・・出願者数・受験者数・合格者数・進学者数、ここまでを公表している学校を評価しています。
◆入試結果・点数・・・受験者最高点・最低点・平均点、合格者最高点・最低点・平均点、これらすべてを、科目ごと、および4科総合で表示している学校が最高評価です。なかには標準偏差まで公開している学校もありました。
◆大学実績・・・卒業生の大学合格実績・進学者数を全て公開している学校が最高評価です。主要大学の人数だけ載せて、「その他私立大学〇〇名」としている学校は低評価です。
◆生徒数・・・学年ごとの生徒数を公表している学校を評価しました。
◆授業料
◆年間行事・・・進学すると、どのような学校行事があるのかをチェックします。具体的なイメージがわかないものは低評価です。また、修学旅行や研修旅行の行き先がわからないものも低評価としました。
◆設備・・・図書館・プール・実験室等の写真が小さく掲載されているだけでは、イメージがわきません。低評価としました。
◆こだわり・・・HPのトップページや目立つところにあるのが、その学校がアピールしたい「こだわり」だと判断しました。
これらの項目について、3~0までの4段階で評価しています。
もちろん私の完全な「主観」です。
評価一覧
駒場東邦
トップページには、5/17に開催される体育祭の情報があげられています。公開行事ですので、ここにその情報があるのは助かりますね。
内容はごく一般的な内容がもれなく掲載されている印象です。
学校案内
沿革・設備・校歌・奨学金制度・学費減免制度
教育内容
教育目標:生徒・教員・保護者の三者相互の理解と信頼によって、明るく楽しい学園をつくり、生徒各自の個性を伸ばし、能力を高め、豊かな知性と科学的な教養を身に付けた、健康で実践力に富む有為な人材を育成する。
指導方針:中学・高校の教材を有機的、かつ系統的に整理し、六か年一貫教育によって学習を能率化し、教育効果をあげる。英語・数学・理科実験においては、学習効果をあげるため、学年によって一学級を分割し少数教育を行う。高学年においては、生徒の適性、能力、希望に応じて、進学志望別に教育課程を編成する。実践力を養うために、日日の努力の積み重ね学習と規律ある生活態度を重んずる。
学習方針・生活指導・いじめ防止基本方針・国際理解教育
中学入試情報
学校生活
進路
過不足ない情報が載せられています。
あえていうと、「教育理念」が少々薄目かな?
校長挨拶のところには少しあるのですが、「理念」は感じ取りにくい印象です。
教育内容や指導方針も、ごく普通です。
入試情報を見てみると、このようになっていました。
志願者数 617名
欠席者数 20名
受験者数 597名
合格者数 297名
合格最低点 249点
教科 国語 社会 算数 理科 合計
配点 120 80 120 80 400
平均点 73.5 52.1 73.6 46.2 245.5
(100点換算) (61.3) (65.1) (61.3) (57.8)
合格者平均 77.8 55.8 84.0 50.8 268.4
これらの数字が、過去6年分掲載されています。これは助かりますね。過去問の練習をする際に、その年度にはどれくらいの得点が必要だったのかがわかりますので。
大学実績については、主要大学の合格者数だけが、現役・既卒分けてまとめられていました。この公表の仕方も普通ですが、最近の学校の情報公開姿勢としては少々寂しいと感じます。文系・理系の区別もわかりませんし、「その他」の私立大学にまとめられてしまった卒業生がかわいそうですし。
ただし、学校案内の冊子がPDFで掲載されています。それを見ると、学部ごとの進学割合が円グラフになっていますので、情報はここで得られます。
その他特筆すべき点としては、学校設備の案内ページに、パノラマ画像がいくつか掲載されていることがあげられます。これはいいですね。実にわかりやすく、学校に対するイメージがふくらみます。また、多数の動画もあげられています。
・学校紹介
・文化祭紹介
・設備紹介
・OBのコメント
こうした動画がいくつもありますので、これらを見ると、学校に対するイメージはだいぶふくらみますね。
◆サイトマップ
学校案内
教育内容
中学入試情報
学校生活
進路
学校案内 沿革設備校歌奨学金制度学費減免制度
教育内容 学習方針生活指導いじめ防止基本方針国際理解教育
中学入試情報 学校説明会出願・入試入試統計よくあるご質問学納金等のあらまし
学校生活 年間行事生徒会活動・クラブ活動体育祭文化祭
進路 進学状況
お知らせ 2025年度2024年度2023年度2022年度2021年度2020年度2019年度2018年度2017年度2016年度2015年度2014年度2013年度2012年度2012年度
創立60周年記念事業 創立60周年記念事業寄付金募集の終了について創立60周年記念事業寄付金 募金要項寄付金についてのご質問
受験生のためのQ&A 〔沿革・理念〕〔教育方針〕〔学習方針〕〔進路指導〕〔生活指導〕〔年間行事〕〔生徒会活動〕〔PTA活動〕〔その他〕〔本校の施設〕
卒業生の方へ
教職員採用
プライバシーポリシー
交通アクセス
情報公開の姿勢としては、悪くないと思います。
ただし、残念ながら入試問題についての情報は皆無です。
これは「受験生フレンドリー」とはいえないですね。
鷗友学園
最初に書いてしまいます。
受験情報が詳細です。
募集人員
応募者数
同時出願数
名目倍率
受験者数
欠席者数
欠席率
合格者数
実質倍率
合/受率
入学者数
入/受率
合格最高点
合格さいていてん
受験最低点
合格平均点
受験平均点
標準偏差
(算国理社それぞれについて)
最高点
最低点
合格平均点
受験平均点
標準偏差
これらすべてについて、3年分が一覧表で掲載されています。
入試問題についても、過去3年分の問題・解答が公開されているのです。
また、大学実績についても、合格者・進学者について全ての大学が、しかも3年分掲載されています。
とくに進学者については、学部ごとに詳細にまとめてあります。ここまで公開してくれている学校はむしろ少数派です。
個人的に好感を持ったのは、受験を考えている小学生へのメッセージが掲載されていたところです。
小学生のみなさんへ
鷗友学園は、キリスト教精神に基づき、「慈愛と誠実と創造」を校訓として心の教育を行っている学校です。本学園では、次のような生徒のみなさんに入学してほしいと考えています。大学受験のための学習だけではなく、あらゆることに興味・関心を持つことができる生徒。
自ら進んで問題を発見し、その解決に向けて、仲間と協力して真剣に取り組むことができる生徒。
困難な状況の中でも、しなやかに粘り強く、自分の人生を豊かにしようと努力する生徒。
鷗友学園のアドミッションポリシー
みなさんも、目を輝かせて自ら進んで学ぶ鷗友生の一人に加わりませんか。心よりお待ちしています。
こうしたところに学校の姿勢を感じますね。
みなさんも、検討している学校があったら、ぜひ学校HPをのぞいてみてください。