いよいよ4年生になりました。
受験勉強の本格的なスタートです。
4年生の学習の重要性と注意点についてまとめてみます。
受験の基礎が固まる時期
4年生の学びは、受験に向けての基礎が固まる時期です。
「まだ4年生だから」
「少しずつ塾に慣れればいいでしょ」
「毎日机に向かえるだけで偉い」
「受験まで3年もあるのだから」
「一所懸命やりすぎると6年生になる前に燃え尽きるから」
「今の成績は受験に関係ないって言われた」
「この時期は遊びも大切」
このような甘い言い訳をしたことで、6年生になって後悔した子がどれだけいたことか。
「まだ4年生」なのではありません。
「もう4年生」なのです。
算数
角の性質
和差算
少数・単位
分数
三角形・四角形
三角形の面積
等差数列
約数・倍数
立方体・直方体の性質と体積
分配算
円・おうぎ形
多角形の性質
割合
速さ
平均
角錐・円錐
水量・グラフ
規則性
だいたいこのあたりが、4年生の算数で学ぶ単元となります。
そのまま中学入試に出題されてもおかしくはないような単元がすでにたくさん登場しているのですね。
とくに「割合」は、多くの受験生が躓くポイントです。
4年で学ぶ単元を完成させることが重要です。
理科・社会
磁石
昆虫
水の働き
季節・天気
四季の生物
太陽・月
植物のつくり・はたらき
星座
動物
植物
人のからだ
電気
水溶液
ばね
燃焼
音
つりあい
これらが理科で学ぶ単元です。
理科は、物理・生物・化学・地学の各分野を少しずつ学ぶスタイルです。
水溶液やばね、つり合いなど、受験生が間違えそうなジャンルの基本が出てきますね。
天体も頻出分野ですが、最後までよくわからぬまま受験に臨む生徒も多いところです。
社会科は、地理全般です。
地形・気候・風土
地域のくらしの特徴
第一次産業・第二次産業
実は、6年生になって社会科が不得意だという生徒の大半が、地理ができないのです。
4年生のときにさぼっていた証拠です。
まさか4年生の学習がそんなに重要だとは思わず、「覚える」努力をしてこなかったのですね。
ここで学ぶ地理分野は、入試問題の5割を占める重要分野です。しかもここで学んだ知識は、その後丁寧に説明されることも覚える時間も二度とありません。
6年生の入試問題を解く段階で、「あれ、地理がさっぱりできないぞ」となってもすでに手遅れなのです。
この1年間で、地図帳をボロボロにするのがポイントです。
6年生にもなって、真新しく見える地図帳で、「宮之浦岳」といわれてすぐにページを開いて示せないようではどうしようもないですね。
国語
実は、国語は危険な教科です。
今がんばっても、すぐには実力もつかなければ得点もあがりません。
今さぼっても、すぐには国語力は低下しないですし得点も落ちません。
4年生になってから、急に4科目の学習が加速します。算数の宿題が全く終わっていないのに、理科・社会の膨大な知識の暗記をしなくてはならないのです。
ついつい国語は後回しになりますね。
かろうじて漢字と熟語程度はちょこっと練習しますが、読解にまで手が回らない。
そんな日々を1年間過ごすと、「国語嫌い」で「国語で点がとれない」生徒ができあがるのです。
また、国語については大きな誤解が存在します。
「日本人なんだから国語くらい大丈夫だろう」
「私だってとくに国語の勉強はした記憶はないけれど、いつも国語の点数は良かった」
「本を読んでいれば大丈夫」
すべて誤解です
そんなわけはありません。
教科としての国語は、やはり一定の時間を費やして正しく学ぶ必要があるのです。
学習時間としても、算数と同じ時間をかけるべき教科です。