この記事は、1年前に書いた以下の記事(2024.09.16UPDATE)に書いた内容を、短くまとめ直して新たな知見を加えたものです。
どうも私の記事は長すぎる傾向があるのです。
下の記事も、軽く6000字を超えています。
もう少しわかりやすく書き改めてみましょう。
より詳細をお知りになりたい方はぜひ下の記事もどうぞ。
- 鉄則その1 大手集団指導塾の中から選べ
- 鉄則その2 高校受験がメインの塾は要注意
- 鉄則その3 中小塾は要注意
- 鉄則その4 「無料」をエサに集客する塾は要注意
- 鉄則その5 勧誘が熱心過ぎる塾は要注意
- 鉄則その6 通塾時間は短いほどいい
- 鉄則その7 教室責任者を見極めよう
- 鉄則その8 受付職員の対応を見極めよう
- 鉄則その9 教材の種類をチェックしよう
- 鉄則その10 個別指導塾・家庭教師は選ぶのが困難
鉄則その1 大手集団指導塾の中から選べ
自宅最寄り駅(あるいは少し離れたターミナル駅)に、SAPIX・日能研・四谷大塚・早稲田アカデミーの校舎はありませんか?
この4つが、「中学受験4大塾」とよばれています。
生徒数・教材・カリキュラム・合格実績・模試、こうした点が充実しているからです。
迷わずに、この4つの塾の中から選ぶことをお勧めします。大きく外れることが少ないからです。
※例外1
もしSAPIX以外のこれらの塾のテストを受けて、偏差値が35未満の場合は、栄光ゼミナールも検討に値します。「首都圏模試」を採用しているからです。
※例外2
もし公立中高一貫校だけの受験を考えているなら、enaが第一選択肢となります。公立中高一貫校の指導に特化しているからです。ただし、私立との併願を考えているならその限りではありません。
鉄則その2 高校受験がメインの塾は要注意
塾によっては、高校受験が主戦場であり、「中学受験部」「小学部」といった名称で、中学受験に手を出しているところがあります。
しかし、中学受験は、普段高校入試の指導をしている教師が片手間で指導できるような甘い世界ではありません。
きちんと中学受験指導部門が独立しているのか、教材やテストは何を使っているのか、そうした点を確認しましょう。
鉄則その3 中小塾は要注意
教室数が10教室程度かそれ以下、学年の生徒数が3桁、そんな規模の中小塾は慎重に選ばないといけません。
良かれ悪しかれ個性的な塾が多いからです。
お子さんの性格・学力・家庭方針等とぴったりと合えばよいのですが、そうでないと無駄な時間を過ごすことになりかねません。
◆算数ばかりひたすら演習させられた
◆外部模試を受けさせてもらえなかった
◆希望の学校を受験させてもらえなかった
そんな塾は避けたいものですね。
鉄則その4 「無料」をエサに集客する塾は要注意
◆体験授業1か月無料
◆入室テスト無料
◆授業料免除の特待生制度
◆いまなら入塾金免除
こうした「無料」をエサにして生徒を集めようとする塾には気をつけましょう。
そうでもしないと生徒が集まらない塾だからです。
授業にしろテストにしろ、コストがかかるサービスを無料にするということは、その分を内部の生徒に負担させているということです。
今通っている生徒を大切にしない塾だと判断できます。
鉄則その5 勧誘が熱心過ぎる塾は要注意
たった一度無料テストを受けただけなのに、勧誘電話がしつこい塾というものがあります(とても多い)。
「とても優秀なお子さんなので、今なら授業料免除の特待生扱いにできますよ」
などと言われてしまえば、ついついその気になりますが、しょせん、そうでもしなければ集客できないレベルの塾だと考えたほうがよさそうです。
「うちに全部まかせてくれれば必ず合格させます」
こんな安請け合いのセールストークなど、むろん信用できません。
なかには、受験を目前にした6年生の1月に、無料の個別指導をエサに勧誘するところまであるのです。もちろん、合格実績稼ぎが目的です。
鉄則その6 通塾時間は短いほどいい
受験生にとって、時間は貴重です。無駄な通塾時間を無くしましょう。
遠くの評判の良い塾より、近くの普通の塾を選ぶべきなのです。
なかには、同じ塾内の、「実績の高い」遠くの教室に通わせる方もいますが、愚かなことです。
鉄則その7 教室責任者を見極めよう
塾にはいろいろな人間がいます。社会では疑問符がつきそうな変わった人間も大勢います。不思議なもので、そうした教師のほうが指導力が高かったりもするのですが。
もし教室内でトラブル(イジメ・アカハラ等)があったときに、一番頼るべきなのはその校舎の責任者です。室長・教室長・校舎長・校長・塾長、どういったネーミングかは知りませんが、そういったポジションの人です。
この責任者の力量が低かったり信頼できなかったりするのでは困ります。
普通は、その地域の学校情報にも詳しい、指導歴10年以上の社員講師が室長になるはずです。
・若すぎる
・学校のことを良く知らない
・言動が不誠実
・服装がだらしない
(塾の教師は一般的な基準では服装がだらしない人が多いです。かくいう私も。これは、授業という「肉体労働」に従事しているから動きやすさ重視なのです。とはいえ、最低限の基準というものはあります。)
こんな責任者のいる塾の教室はやめたほうが良さそうです。
鉄則その8 受付職員の対応を見極めよう
普段子供たちが気軽に立ち寄って話をするのは受付です。
みなさんが何かと相談に訪れるのも、まずは受付ですよね。
その受付スタッフの対応をよく見てみましょう。
この受付スタッフがダメな教室は、教師も責任者もダメと思って間違いないでしょう。
誠実に対応できているのかどうか。そこは重要です。
鉄則その9 教材の種類をチェックしよう
大手塾は自社制作の教材を使っています。
自前で教材を作成できないレベルの塾は、四谷大塚の予習シリーズや、栄光(Z会)の教材を、お金をはらって使用しているところも多くあります。
また、塾向け教材作成会社の教材を使っているところもあります。
一番良いのは自社制作の教材ですが、その他の塾向け教材も悪くはありません。
一番問題なのは、「お手製プリント」を使っている塾なのです。
なかには、他塾の教材をコピーして流用しているような塾もあります。
信頼性の怪しい手製プリントで授業をすすめる塾は信頼しないほうがよいと思います。
鉄則その10 個別指導塾・家庭教師は選ぶのが困難
個別指導塾・家庭教師は、担当教師の力量と相性次第で上手くいくときもそうでないときもあります。
まさに担当者次第です。
そうした担当者に巡り合えるのかどうか、そこが評価ポイントですね。
また、個別指導塾・家庭教師はどうしてもコスト高です。
実力のある一流教師は、安い時給単価では仕事は引き受けません。
そうすると、集団指導塾の授業料の10倍以上は覚悟が必要です。
もしそんなに高くないとしたら、それにはそれなりの理由があるということです。
塾は授業を提供し、保護者はお金を払う。
言ってしまえばそれだけに過ぎません。
しかし、それだけで済まないのは、「教育」が介在するからです。
だからこそ、塾とご家庭、教師と生徒の信頼関係こそが重要です。